領収書の住所に業者不在 自民系会派が「支出」
神戸市議会の自民党系会派「自民党神戸」が２０１０～１４年度に調査や印刷の委託費として政務活動費から計約１１２０万円を支出した業者が、収支報告書に添付された領収書の住所に存在しないことがわかった。
市議会は委託の実態があったかどうかを確認する方針。
１４年度の政活費の収支報告書などによると、自民党神戸は大阪市内の業者に調査委託費の名目で５回にわたって計３３４万８千円を政活費から支出。
また同様に政活費（１２年度までは政務調査費）から調査委託費として１３年度２１０万円▽１２年度８４万円▽１１年度２８３万５千円▽１０年度１８０万円を支出。
３年度には印刷費として３１万５千円も支払った。
登記簿によると、この業者はすし店の経営が設立目的で、本店が米国ハワイ、支店が大阪市北区。
だが、同市内の支店は実態がないという。業者の役員は朝日新聞の取材に「７、８年前に支店を閉じて神戸に移ったが手続きを怠っていた」と話している。
調査委託を担当した市議は「住所は業者側に指導すべきだった。だが委託をし、調査結果に不備はなく返還は考えていない」と話した。
http://www.asahi.com/articles/ASH713TMRH71PIHB00V.html