成田農地訴訟、東京高裁も明け渡しを命じる
読売新聞6月12日（金）20時54分
成田国際空港会社（ＮＡＡ）が、空港用地内で畑を耕作している空港反対派農家の市東孝雄さん（６５）に対し土地の
明け渡しを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁（小林昭彦裁判長）は１２日、明け渡しを命じた１審・千葉地裁判決を支持し、
市東さんの控訴を棄却する判決を言い渡した。
市東さん側は即日上告した。
畑は、当時の所有者から市東さんの父親が賃借した計約７２８０平方メートル。成田空港Ｂ滑走路（２５００メートル）の
誘導路が「へ」の字に湾曲する一因となっていた。
父親の死後も市東さんが耕作していたが、ＮＡＡの前身の新東京国際空港公団が２００３年までに所有者から買収を完了。
ＮＡＡは０６年、農地法に基づき賃貸借の解約を申請し、県知事の許可を受けた。市東さんは「賃借人の同意がない
解約許可は無効で、違法な強制収用」などと主張していた。
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0612/ym_150612_2898636122.html
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015061201002224.html
http://www.chunichi.co.jp/s/article/images/2015061201002481.jpg
市東孝雄さんが耕作している土地２カ所（矢印）。隣接する成田空港Ｂ滑走路（右上）の誘導路が「へ」の字に湾曲する
一因になっている＝２０１３年５月、千葉県成田市