三重県が県内で捕獲したツキノワグマを連絡せずに滋賀県側の県境に放した問題で、
三重県は５日、取り付けた発信器の電波からクマが同県いなべ市の山中にいると確認し、７日に捜索すると明らかにした。見つかれば殺処分にする方針。
県獣害対策課によると、７日朝からいなべ市の猟友会のメンバーが山中を捜索し、見つかれば、その場で射殺する。
クマは岐阜県大垣市との県境から少し離れた、いなべ市側にいるとみられる。
地元住民の不安を考慮し、岐阜県側とも協議した上で殺処分を決めた。急傾斜など人が立ち入れない場所にいる場合には断念する可能性もある。
問題をめぐっては、５月２７日、１０日前に三重県が放した場所から６キロ離れた滋賀県多賀町内で、女性がクマに襲われる被害があった。
三重県は今後、捕獲時に採取していた血液と、多賀町の現場付近で採取したクマのものとみられる体毛のＤＮＡ型を鑑定し、同一の個体かどうか確かめる。
http://www.sankei.com/west/news/150605/wst1506050108-n1.html
指名手配されたクマー