「別室1人勤務」に賠償命令…嫌がらせと認める
一人だけ別室で働かされて不当に退職を強要されたとして、大和証券(東京)から関連会社の日の出証券 (大阪市)に出向した男性(42)が、
両社に200万円の慰謝料などを求めた訴訟で、大阪地裁は24日、 両社に150万円の支払いを命じた。
中島崇裁判官(三重野真人裁判官代読)は「ほかの社員から長期間隔離し、退職に追い込むための嫌がらせだった」と述べた。
判決によると、男性は2012年10月、日の出証券に出向し、一人の部屋で顧客開拓を担当した。
労働組合を通じて抗議し、約4か月後、同僚らがいる部屋に移った。
中島裁判官は、出向直後で指導が必要なのに一人だけ別室としたのは極めて不自然だと指摘。
会社から与えられたパソコンでは、業務に必要な情報が閲覧できず、会議にも呼ばれなかったことなどを踏まえ、
「組織的な嫌がらせで不法行為にあたる」とした。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150424-OYT1T50146.html