一票の格差、仙台高裁は「違憲状態」 昨年衆院選
「一票の格差」が最大２・１３倍だった昨年１２月の衆院選について、弁護士グループが選挙の無効を求めた訴訟の判決が９日、仙台高裁であった。古久保正人裁判長は「投票価値の平等に反していた」として、「違憲状態」と判断した。秋田を除く東北５県の計２２選挙区の選挙無効の請求は退けた。
トピックス「一票の格差」
二つの弁護士グループが２９５の全小選挙区を対象に、全国１４の高裁・支部で計１７件の訴訟を起こしている。仙台高裁のほかには、これまでに計１４判決が出ており、「違憲」１件、「違憲状態」９件、「合憲」４件となっている。
昨年の衆院選は、小選挙区を「０増５減」する区割りに改めたものの、各都道府県に１議席ずつを割り振る「１人別枠方式」を実質的に残したまま行われた。一方、格差は前回の衆院選から縮小しており、こうした点を高裁がどう判断するかが焦点となっていた。
http://www.asahi.com/articles/ASH476X4QH47UNHB01L.html