多数の点検漏れが見つかり、原子力規制委員会から運転再開準備の中止命令を受けた
日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、安全上最重要に分類される
「クラス1」の配管の肉厚測定などが適切に行われていなかったことが25日、分かった。
原子力規制庁が規制委に報告した。
原子力機構は9月までの中止命令解除を目指し、「保守管理と品質保証の体制を再構築した」とする報告書を
23日に文部科学省に提出したばかり。規制庁は「保安規定違反の可能性も否定できない」としており、
命令解除がさらに遠のく可能性が強まった。
規制庁は3月2日から20日まで保安検査を実施。ナトリウムが循環する1次冷却系配管で
目視できない部分の劣化評価が適切に行われていないことや、ポンプ類の冷却配管で
16カ月に1度実施する肉厚測定が計画通り行われていないことが判明した。
以下略
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2015032500829