オウム強制捜査で活躍の「カナリア」 のその後 #1

1番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2015/03/18(水) 14:05:40.61 ID:fQFgS0hP

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2446993.html
 カナリアは鳴き声が美しい鳥としても知られています。空気の変化に敏感で、有毒ガスが発生するとすぐに死んでしまいます。昔は炭鉱で
働く人がガスを察知するために連れて歩いたそうです。つまり、命と引き換えに人間に危機を知らせてくれた鳥です。実は20年前のオウム
真理教をめぐる事件の捜査でも、捜索隊の先頭を切っていたのは、カナリアでした。

 地下鉄サリン事件が起きた2日後の1995年3月22日。警視庁は、山梨県上九一色村のオウム真理教の拠点を一斉捜索しました。
ガスマスクをつけた機動隊員が手にしていたのは「カナリア」。

 「サリン製造工場」第7サティアンの捜索にもカナリアが参加。このときカナリアを持っていた機動隊員が、初めてカメラの前で語りました。

 「私は手にカナリアを持って入っていたので、一番先頭で入っていったと記憶している」(警視庁第三機動隊・遠塚章弘警部補)

 なぜ、カナリアだったのでしょうか。
 「毒物に敏感なので、一緒に入ればすぐに反応してくれる 」(警視庁第三機動隊・遠塚章弘警部補)

 カナリアやメジロは汚染された空気に敏感で、炭鉱などでガス漏れを調べるのに使われた歴史があります。地下鉄にまかれたサリンは
異臭がしましたが、本来、サリンは「無臭」。毒ガスを”検知”するため自衛隊のアドバイスを聞き、カナリアが選ばれたのです。

 捜索直前、「学校で飼育するため」と目的を隠して都内のペットショップなどからおよそ20羽が買い集められました。そして、迎えた捜索
当日。
 「『しっかり頼むよ』と『お前任せたからね』と」(警視庁第三機動隊・遠塚章弘警部補)

 カナリアは、2日間活動したあと2日間休むペースで捜索の先頭に立ち続けました。
 「本当に終始おとなしい状態で」(警視庁第三機動隊・遠塚章弘警部補)

 その後、カナリアはどうなったのでしょうか。東京・目黒区にある第三機動隊。捜索が行われた年の7月、つがいのカナリアから1羽のひなが
生まれました。その名前は・・・。

 「『ピース』という名前をつけた。平和の意味をこめてつけた」(警視庁第三機動隊・遠塚章弘警部補)

 平和を願ってつけられた「ピース」という名前。隊員の心の支えになったと言います。カナリアは、それぞれの機動隊に大切に育てられました。


 今月、警視庁が行ったサリンによるテロを想定した訓練。隊員の手にはカナリアではなく、最新式の「ガス検知器」が握られていました。

 「『日本国内でもテロの脅威が かなり高まっている』という認識を、国民一人一人が持つ必要がある」(公共政策調査会・板橋功研究室
長)

 警察官を守った、あのカナリア。第三機動隊の片隅にある石碑には「治にいて乱を忘れず。平和な時こそ万が一の事態に備えよ」という
故事とともに、捜索に参加した360人の隊員の名前。そして、最後に「カナリア2羽」の文字が刻まれています。(17日15:24)

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