ある日、ウルップが死んだ。
世界に愛されていたウルップの突然の死────それは1人の狂人を生み出してしまうのに十分な理由となった。
ウルップの死から15年の月日が流れた。
男の名はヤーコン。彼は「フン思考」と呼ばれるこの世のすべての事象に解を導き出す異能を持ち、これまで数々の世界の問題を鮮やかな白濁液と共に解決してきた。ウルップの訃報を聞いたときもまた、彼は「フン思考」を使用し、ウルップを蘇らせる方法を「思考」った。しかし、当然とも言えるがその方法は見つからず、彼は15年経った今も「思考」り続けている。彼がウルップで「思考」り続けている間、本来既に「フン思考」で解決されるはずであった問題のすべては放置されることとなり、それゆえ、たった15年で世は世紀末と化した。空は暗雲で覆われ、大地は割れ、海は枯れていた。やがて世界は終わる。生き残っていた人類の誰もがそう思っていたある日、ヤーコンは射精した。ヤーコンが射精する、それはつまり「思考」り終わった、ウルップを蘇らせる方法を見つけた、ということである。世界は歓喜に満ち溢れた。当然だがウルップを蘇らせる方法が見つかったということに対してではなく、永久に続くと思われたヤーコンの「フン思考」が終わったことにより、この世界の状況の打開策を見つけてもらうために新たに「フン思考」をしてもらえるということに対してである。15年の間にウルップの存在など忘れ去られていた。同時に、ヤーコンはこの世の救世主として崇められるようになった。ヤーコンは神となっていた。
しかし、世界中の人々の期待は裏切られることとなった。それは────
ヤーコン「ウルップです❗ウルップです❕ウルップです❗ウルップです❕ウルップです❗ウルップです❕ウルップです❗ウルップです❕ウルップです❗ウルップです❕笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイク意味不明意味不明意味不明意味不明意味不明意味不明意味不明意味不明意味不明意味不明意味不明意味不明意味不明意味不明意味不明意味不明どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔どれだよ❔エグ膣エグ膣エグ膣エグ膣エグ膣エグ膣エグ膣(エグすぎる膣の略)」
────そう、ヤーコンが15年間の「フン思考」で見つけた解とは、「自分自身がウルップと化す」ということだったのだ。これにより、ヤーコンはウルップとなってしまったので、もう「フン思考」をすることはできなくなってしまった。ヤーコンは死んだのだ。
いや、神様は死んだのだ。