タイ警察は31日、首都バンコクで20代の日本人計3人に暴行を加えて1週間~3カ月監禁し、計約1千万円を脅し取ったとみられる韓国人の男(27)を、入国管理法違反の疑いで28日に逮捕したと発表した。
警察などによると、男は無職の黄健一容疑者で、容疑を否認している。
昨年9月にタイに来た日本人女性(24)=山口県出身=が、出会い系サイトで黄容疑者と知り合ったのが事件の発端。女性は暴行を受け、マンションに監禁され、女性の両親が送金した約200万円も奪われたという。
黄容疑者は女性に、弟(21)も呼び寄せるよう命令。弟は「もうけ話がある」とだまされ、昨年10月にタイに来たが、暴行や監禁を受け、知人らから集めた約800万円を奪われた。弟の知人の男性(21)=北海道出身=も、今年1月にタイに来て同様の目に遭い、約80万円を脅し取られた。
女性は昨年11月、在タイ日本大使館に駆け込み、帰国した。知人男性の母親が1月25日に大使館に通報、逮捕に至った。