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9784801305694
１３章 スパイの使い方スパイを使うのは敵を知るため現代でも大切だが昔とは様相が変わっている情報を得ることも容易くなったが情報の流出もその分容易くなった軍を起こして出征すると費用がかかる敵と数年間対立して準備するのはただ一瞬の勝利のためもし将がお金がもったいないと思ってスパイを遣わず敵の情報が足りないがゆえに敗れるとすればとんでもないことであるこのような者は将の資質がなく君主を補佐することもできず勝利の主人公にもなれない昔から利口な君主と賢い将軍が優れた成功をつかむのは敵の事情をよく知っているからである敵の情報は占いをして得られることでもないし昔のデータから得られることでもないし経験から得られることでもない情報は必ず人から得なければならない人を見通す知恵がない人はスパイを使うことができない仁義がない人はスパイを使うことができない敵の虚と実を把握する能力がない人はスパイから真の情報を得ることができない敵を攻撃したいと考えるなら先に敵の守備をしている将などの名前を調べ上げること戦争を行うときに敵の内部に味方のスパイがいることほど心強いことはないだろう逆に味方と信じていた人が敵のスパイであったらこれほどショッキングなことはない