台風３号は、午前８時ごろに長崎市付近に上陸し、九州北部を暴風域に巻き込みながら東へ進んでいます。西日本を中心に局地的に猛烈な雨が降るおそれがあり、気象庁は、土砂災害や浸水、川の増水、暴風などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、台風３号は、午前８時ごろ、長崎市付近に上陸し、午前９時には福岡県大牟田市付近を１時間に５５キロの速度で東北東へ進んでいると見られます。
中心の気圧は９８５ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は３０メートル、最大瞬間風速は４０メートルで、中心から半径４０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風が吹いています。この時間、長崎県など九州北部の一部が台風の暴風域に入り、長崎市野母崎では午前７時半前に４１．６メートル、熊本県宇城市で午前８時半すぎに３４．１メートルの最大瞬間風速を観測しました。
また、台風本体の発達した雨雲が九州にかかり、午前８時半までの１時間には長崎県の雲仙岳で５７ミリの非常に激しい雨を観測したほか長崎市で４４ミリ、宮崎県のえびの高原で４１ミリの激しい雨を観測しました。
台風はこのあと四国、近畿、東海付近を進む見込みで、西日本を中心に局地的に雷を伴って１時間に５０ミリ以上の非常に激しい雨が降り、四国を中心に局地的に猛烈な雨が降るおそれがあります。
５日朝までに降る雨の量は、いずれも多いところで、四国で２５０ミリ、九州北部で２００ミリ、九州南部と近畿、伊豆諸島で１５０ミリ、東海で１２０ミリ、中国地方で１００ミリと予想されています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170704/k10011041011000.html