イスラム教の断食月にあわせて過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートが各地でテロを呼びかけるなか、イラクの首都バグダッドの繁華街で３日、車に仕掛けられた爆弾が爆発するテロがあり、これまでに６０人以上が死亡、１００人以上がけがをしました。
イラクの首都バグダッドのイスラム教シーア派の住民が多く住むカラダ地区で３日未明、車に仕掛けられた爆弾が爆発しました。
イスラム教の断食月＝ラマダンの間は夜遅くまで買い物や食事を楽しむ人が多く、爆発が起きた通りには大勢の人がいたということで、地元の治安当局はこれまでに６０人以上が死亡、１００人以上がけがをしたと発表しました。
この爆発について、過激派組織ＩＳは犯行を認める声明を出しました。
さらにこの爆発の直後には、同じシーア派の住民が多いバグダッド北部の地区でも爆発が起き、死傷者が出ているということです。
イラクでＩＳは２年以上にわたって支配を続けていたバグダッドに近いファルージャを先月、政府軍に制圧されるなど劣勢に立たされています。
こうしたなかで、ＩＳはイスラム教徒の信仰心が高まるラマダンにあわせて各地でテロを起こすよう呼びかけており、トルコの最大都市イスタンブールの国際空港やバングラデシュの首都ダッカなどで大規模なテロ事件が相次いでいます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160703/k10010581851000.html