Ｊリーグの歴史でも例を見ない蛮行に厳罰が下された。
Ｊリーグは７日、Ｊ１鳥栖のＤＦキム・ミンヒョク（２３）に対し、３日の第１ステージ第４節の鹿島戦
（カシマスタジアム）で倒れた相手選手を踏みつけた行為が極めて悪質として、４試合の出場停止処分を
科したと発表した。Ｊ１の第５、６節と、ヤマザキナビスコ・カップの第３、４節が対象となる。
金は後半、ＭＦ金崎夢生（２６）へのホールディングの反則で警告を受けた。その際、左足で倒れた
金崎の顔のあたりを踏みつけ「選手などに対する暴行・脅迫および一般大衆に対する挑発行為」に
該当すると判断された。試合中は審判員が確認できなかったが、鹿島側から申し立てがあり、
本人への聞き取りや映像で確認した。
Ｊリーグによると、キムは「興奮していた。後で映像を見てからやったことの重さを認識した」と
反省の色を見せたというが、映像を見ると強い力で故意に踏みつけているのは明らか。
一歩間違えれば選手生命喪失どころか、失明など日常生活に多大な影響が出かねない行為だけに、
他クラブ関係者からも「処分が軽すぎる」「欧州なら数か月の出場停止」といった声が圧倒的だ。
また、金崎と親交があるなでしこジャパンＦＷ大儀見優季（２７＝ボルフスブルク）は即座にツイッターを
更新し「ムウムウの怪我が心配。。。ただ、この選手の行為は社会的立場を考えても、人としても
サッカー選手としても許されるべきでないことは確かだと思います」と断罪した。女子のトップ選手による
問題提起で世間の関心も広まったこともあり、今後さらに波紋は広がりそうだ。
2015年04月08日 16時00分
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/soccer/387422/