【サイエンス】17世紀に出現した謎の天体、星の衝突だった 残骸を分析し『nature』誌で発表@Next2ch

1名無しさん@Next2ch:2015/03/28(土) 21:26:43.26 ID:???

17世紀にヨーロッパ各地の空で観測された激しい爆発は、どうやら「新星」ではなく
めったに見られない星の衝突だったとする研究成果が23日、学術誌『nature』に発表された。

天文学者たちは長い間、この天体を新星と考えていた。新星とは恒星の表面に起こる爆発のこと。
恒星が一生を終える際の超新星爆発に比べると規模は小さい。

ところが発表された論文によると、17世紀の爆発の残骸である
「こぎつね座CK」を詳細に調べたところ、二つの星が激しく衝突する際に起こる
「レッド・トランジェント(高輝度赤色新星)」と呼ばれる現象であることがわかった。

レッド・トランジェントは比較的珍しいタイプの星の衝突とされる。
今回の論文を執筆したヨーロッパ南天天文台のトマシュ・カミンスキー氏によると
衝突の際に生じた元素から、このときの衝撃がきわめて激しいもので
星同士が互いに正面から衝突した可能性もあるという。

はくちょう座に出現した謎の星

1670年、新しい星が空に現れた。はくちょう座の頭付近でこの星が初めて観測されたのは6月。
夏の間はずっと見えていたが、秋になって消えていった。

1671年3月、この星は再び姿を現し、その年の夏にはかつてないほど明るく輝いた。
月面図を作成したヘヴェリウスやジョバンニ・カッシーニ
(土星探査機カッシーニの名前の由来となった人物)といった当時の天文学者らは
この星が同年10月に消えるまで観測を続けた。
1672年にもう一度だけかすかに輝いたものの、その後は二度と現れなかった。

それから300年以上が経っても、爆発の詳細は謎に包まれたままだった。
こぎつね座CKはこの間ずっと、記録に残る最古の新星と考えられてきた。

2名無しさん@Next2ch:2015/03/28(土) 21:27:33.70 ID:???

1980年代になって、アメリカ自然史博物館のマイケル・シャラ氏らが一帯を詳しく観察し
ダンベルのような形をした暗い星雲を発見した。

そして2014年、カミンスキー氏らが3台の望遠鏡を使ってこぎつね座CKの観測を行った。
数カ月後、彼らの手元に集められたデータは不可解なものだった。
「こぎつね座CKは間違いなく特別な天体だという確信がありました」とカミンスキー氏は言う。

南米チリのアタカマ砂漠にあるAPEX望遠鏡による観測結果は
こぎつね座CKの残骸に存在する化学物質に奇妙な点があることを示していた。
とくに目を引いたのは驚くほど大量の重窒素(窒素の同位体)。
また通常は新星の残骸には見られない荷電された分子も存在し
それはこの場所が「分子にとって厳しい」環境であることを意味していた。

こうして研究チームは、謎の天体が新星ではなかったと確信した。
集まった手がかりから考えられる結論は、これがレッド・トランジェントと呼ばれる
めったに観測されない星の衝突であるということだった。

画像等
http://i.imgur.com/IEeLZTz.jpg
http://i.imgur.com/pyPLetE.jpg
http://i.imgur.com/sOaTWMB.jpg

(全文はリンク先で)

以下ソース
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/032500016/

3名無しさん@Next2ch:2015/03/29(日) 09:23:14.43 ID:???

これ破片が地球に向かってるとかはないよね?


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