【サイエンス】【IT】再稼働迫るCERNの大型ハドロン衝突型加速器--陰で支えるIT技術@Next2ch

1名無しさん@Next2ch:2015/03/19(木) 11:36:27.77 ID:???

あるボタンを押すだけで、人類がこれまでに作った中で最も大きな装置が稼働する。
スイスのジュネーブ近郊の地下約100mに設置された大型ハドロン衝突型加速器
(LargeHadronCollider:LHC)は数週間以内に再稼働し、再び歴史的な偉業を成し遂げようとしている。

欧州原子核研究機構(CERN)では、世界がどのようにして誕生したのか
そして、ビッグバンの直後に何が起きたのかを解明するため、膨大な数の研究者たちが実験に従事している。
ほとんどの場合、研究の大躍進の功績を独占するのは、物理学者である。
しかし、彼らもIT要員の協力がなければ、偉業を成し遂げることはできなかったはずだ。

ITデータ&ストレージサービスグループのリーダーを務めるAlbertoPace氏は米ZDNetに対し
「CERNに到着したとき、私がすぐに感じたのは、ここは科学の天国だということだ」と述べた。
Pace氏によると、LHCの設置場所であるCERNで同氏が直面している難題は
「匹敵するものがない分野のものが多い」という。

Pace氏とそのチームは、歴史上最も興奮に満ちた、ヒッグス粒子を発見した科学実験に参加している。
ヒッグス粒子は1960年代に提唱されたが、研究者が実験を通してその存在を確認できたのは
ほんの数年前の2012年のことだった。

ヒッグス粒子とは、正確には何なのだろうか。そして、どのような役割を果たすのだろうか。
物理学者は、ヒッグス粒子がほかの粒子に質量を与えることは理解しているが
ヒッグス粒子の特徴の多くは現時点では謎に包まれたままだ。
世界で最も大規模かつ強力な粒子衝突器であるLHCのアップグレードにより、この不思議な粒子について
物理学者はさらに多くのことを学べるはずだ。

すべての実験は、全周27kmの円形地下トンネルで行われる。
トンネルの深さは地下50mから175mまで、さまざまだ。
このトンネル内で、2つの反対方向から粒子ビームが光速に近い速度で発射されると
粒子同士が正面衝突して、新しい粒子が形成される。新しい粒子は、LHCの検出器によって見つけ出される。
温度は摂氏マイナス270度に達し、LHCには1万1000アンペアの電流が供給される。

2名無しさん@Next2ch:2015/03/19(木) 11:37:14.76 ID:???

今回のアップグレードにより
粒子衝突時の総エネルギー量が3年前の8兆電子ボルトから13兆電子ボルトに引き上げられた。
この数字を分かりやすく説明すると、13兆電子ボルトでリンゴが月に衝突した場合、直径9.5kmのクレーターができる。

改良された新しいLHCの狙いは、ヒッグス粒子の特徴だけでなく
暗黒物質や暗黒エネルギー、余剰次元、反物質、超対称性、そしてクォークグルーオンプラズマ
(ビッグバン後に発生した高温のスープのようなもの)についても、より多くのことを発見することだ。

データはどのように移動するのか

LHCの検出器の中心では、毎秒何億回もの粒子衝突が発生する。
センサによって毎秒約1ペタバイトのデータが生成されるが、これは、ある一定の時間にわたって生成が続けば
世界のどんなコンピューティングシステムも保存できないデータ量だ。

データの大半はすぐに捨てられる。高度なシステムが科学者の興味を引くかもしれないデータを選別し
それ以外のデータを排除するからだ。
その後、数万個のプロセッサコアがさらに一歩踏み込んで、残りのイベントから1%だけを選ぶ。
その後、この1%の情報が保存され、物理学者によって分析される。

画像等
http://i.imgur.com/0fAzh6H.jpg
(全文はリンク先で)

以下ソース
http://japan.zdnet.com/article/35061828/


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