コミュニケーションができない脳の機能障害
自閉症とは、生まれつきの脳の機能障害により、人とのコミュニケーションが取れない
パターン化した行動を取る、といった特徴が見られる。
街中で突然大声を上げて走り出したり、信号待ちの時に体を左右に揺らしたり
見知らぬ人に突拍子もない言葉を投げかけたりすることもある。
軽度のアスペルガー症候群の人も含めると、自閉症の人は100人に1人の割合でいるといわれる。
男性に多く、発生頻度は女性の4倍。
その症状は、他人と目を合わせられない、言葉が話せない、返事ができない
手をヒラヒラさせる、理由もなく跳びはねる、
パニックを起こすなどがあり、半数以上が知的障害を伴う。
落ち着きのなさから、しばしば、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)と誤診されることもあるという。
5歳の時に自閉症と診断された東田直樹さんも
突然大声を上げたり、手を叩いたりすることがある。
人とスムーズに会話することはできないが
キーボードと同じ配列の手書きの文字盤を指差しながら発声し、コミュニケーションをとっている。
そんな東田さんが「どうして上手く会話できないのですか?」「跳びはねるのはなぜですか?」
といった質問に答える形で書いたエッセイが『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール)だ。
2007年、彼が中学生の時に出版された。