ジャパンディスプレイ（JDI）は6日
スマートフォン向け中小型液晶パネルの新工場を石川県白山市に建設すると発表した。
2016年の稼働を目指す。投資額は約1700億円で、そのうち、米アップルが多くを出資しているもようだ。
JDIはスマホ市場で勝ち組のアップルの「iPhone（アイフォーン）」向けの供給を増やし、シェア拡大を狙う。
新工場では第6世代（1500ミリ×1850ミリメートル）液晶パネルを製造し、月産2万5000枚を計画している。
液晶パネルは、アップルに優先的に供給する予定だが、他のスマホメーカー向けも生産する。
JDIは、主力の茂原工場（千葉県茂原市）の生産能力が年内に限界に近づくとみられ
今後の需要増に対応するため、新工場の建設を決めた。
工場の新設に伴い、JDIの生産能力は全体で20％強拡大する。
調査会社ディスプレイサーチによると、中小型液晶パネルの市場シェア（2014年見通し）は
韓国・LGディスプレイが18．1％、JDIが16％、シャープが15．6％と3社が拮抗（きっこう）している。
3社ともアイフォーン向けを供給しており、JDIは、高精細パネルの生産能力を高め、2社を引き離したい考えだ。
JDIの新工場建設については「ライバルを引き離すため、賭けに出た」（証券アナリスト）との声もある。
昨年以降、世界のスマホ市場は小米科技（シャオミ）など中国の新興メーカーが台頭し
韓国のサムスン電子がシェアを大きく落としており、地殻変動が起きている。
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以下ソース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1503/09/news051.html