ビラヌエバ氏は「重水素は水のように大気の底にとどまりますが
軽い水分子は水中の油のように上昇する性質を持ちます」と話しており
1年ごとの水分の流動比率を割り出したことで、かつて存在していた水分量を計算できたというわけです。
ビラヌエバ氏の研究結果によると、当時存在していた水は直径が6779kmある火星の地表の約20%を占め
水深は地中海(水深1500m・最深部5267m)に匹敵するほど。
これだけ大きいと「火星の海」と呼んでも良さそうですが、NASAは発表の中でこの水のことを
「sea」「lake」ではなく「reservoirs(貯水池)」と表現しています。
火星全体をまかなえるほどの分量の水が存在していたことから、火星には微生物などの生物が存在した
または現存している可能性が高まっていますが
なぜそれほど大量の水分が残らなかったのかは謎に包まれています。
なお、NASAは宇宙から大気を測定する機器を完成させており、さらなる調査を行うべく
2016年の春にその新型測定機器の発射を予定しています。
画像等
http://i.gzn.jp/img/2015/03/06/mars-ancient-reservoirs/imrs.php_m.jpg
以下ソース
http://gigazine.net/news/20150306-mars-ancient-reservoirs/