4.帽子をかぶるとハゲる
帽子をかぶると蒸れるために皮脂が余分に出て雑菌が増え、毛根が抜けやすくなるという説。
辛いモノを食べるとハゲるというのも、汗が出るからという理由だろう。
髪が抜ける原因は、大雑把に言って90%が遺伝(DHTの受容体の量は遺伝子で決まっている。
しかも母系遺伝。お母さん側のおじいちゃんがハゲていたら、息子はハゲる可能性が高い)
10%がストレスだ。栄養や環境が原因で髪が抜ける人はかなり少ない。しかし例外がある。
フケの原因は白癬菌(水虫などの原因菌)の一種が頭皮で増え、皮脂を食べて排出したもの。
この菌は誰にでもあるが、極端に増えるとフケが増えるだけではなく
頭皮がかゆくなり、非常に悪化すると脱毛にもつながる。
皮膚病による脱毛で、皮膚科に問い合わせてもハゲるまで放置しておく人はいないそうだが、可能性はある。
帽子をかぶるとハゲるというのは、ここから出た噂だろう。
5.タバコを吸うとハゲる
髪の成長には血行が良くないといけないが、タバコは血管を収縮させ、血流を阻害する。
だからハゲるという説。
これには逆の考え方もあり、血流がいい=DHTを大量に毛根に運ぶ=脱毛が早く進むという説もある。
こちらは戦前に日本で研究され、頭皮につながる動脈を結束したところ、脱毛が収まった。
しかしやがて髪が細くなり、薄毛になり始めたので実験は中止に。
育毛には血行がいい方が良いが、脱毛は進んでしまう。血行が悪ければ脱毛は遅くなるが、薄毛になる。
どちらがベストなのかは、その人がDHT受容体をどの程度持っているかで決まる。
ただ常識的に考えれば、血行の良い方が健康であり、髪にも良いに決まっている。