将軍様の命令のもと、オ・レは北朝鮮から韓国へと密かに潜入した。任務はただ一つ――亡命者オ・マエラの抹殺。国家の機密を握り、裏切り者として命を狙われるオ・マエラは、北の秩序を脅かす存在とされていた。
だが、「ノンケ・イーター作戦」と名付けられた暗殺任務は、予想外の展開を迎える。
標的を追ううちに、オ・レは偶然を装いオ・マエラに近づく。だが、任務のはずの接触は、次第に奇妙な引力を持ち始める。オ・マエラはただの裏切り者ではなかった。彼は北で語られていた「国家の敵」とは異なり、冷酷な祖国の裏切りに抗い、自らの意志で自由を求めた男だった。
冷静沈着であるはずのオ・レは、オ・マエラの無垢な瞳と真っ直ぐな信念に心を揺さぶられる。彼と過ごす時間の中で、オ・レの中にあった確信が次第に崩れ始める――「任務」と「本当の自分」、その狭間で揺れる感情。
最初は「標的」として近づいたはずだった。しかし、次第にオ・マエラはオ・レに心を許し、亡命に至るまでの孤独と恐怖を語り始める。オ・レは、彼の言葉の端々に込められた寂しさと、彼自身が抱える痛みに触れていく。
そして、ある夜、オ・マエラは問いかける。
「本当に、君は僕を殺せるのか?」
その瞬間、オ・レの心は完全に崩れ落ちる。任務として割り切るには、もうあまりにも彼は近すぎた。
オ・レは苦悩する。任務に従えば、彼を手にかけなければならない。だが、その命令に背けば、今度は自らが抹殺される側となる。
逃げるか、抗うか、愛を選ぶか――。
運命に抗う二人は、国家の陰謀に巻き込まれながらも、互いの心に確かに芽生えた絆を信じる。そして、二人で新たな未来を切り開くため、北と南の狭間を逃げ続ける決意を固める。
「たとえ世界を敵に回しても、オ・マエラと共に。」
裏切りと命令の狭間で芽生えた、禁断の愛。果たして二人は、祖国の影から逃れ、自由と愛を手に入れられるのか――。