依頼があってから当日まで向こうからの連絡がない
こちらから連絡しても具体的な中身が聞こえてこない
そうこうしているうちに予定の日を過ぎるもやはり中身がわからない
この時点でこれが地雷であることは明白
俺はすでに危険な兆候を感じ取っていた
しかし元の部署は俺が向こうの手伝いに行くのを見込んで業務スケジュールを立てていて入り込む余地がなく上長も連絡がないことに困るばかりでろくな対応をしてくれない
すでに投げっぱなしスープレックスは極められていたのだ
俺は腹をくくらなければいけなかった
世の中には踏まなければいけない地雷があることをすでに知っていた
俺は地雷を踏んだ
「あの件どうなってます?」と聞いたのだ
返ってきたのは「何ができるの?」という言葉だった
俺は目の前が真っ暗になった
なぜ俺は呼ばれたのだろう
人手不足と言って呼んだのになぜ俺に割り振る仕事が決まっていないのだろう
質問する気力は湧かなかった
社内ニート爆誕の瞬間である