プロットも書かずに書き出しだけ書いた小説 #6

6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2019/06/04(火) 22:08:11.79 ID:Bf3zit5O

頭脳剣闘バーバルストライカー

あらゆる技術が発達し、人類が一切の労働から解放された世界。多くの者は世界に不満を抱かず、現状に満足して怠惰に過ごしていた。
そんな世界で今もっとも人気のある娯楽の一つが『言論剣闘(バーバルストライク)』である。
対立する考えを持つ集団同士、あるいは個人同士が匿名のVR空間『見世物小屋(アンフィテアトルム)』で向かい合って口論する競技。
お互いの意見が相手を攻撃する炎や雷などの派手な演出になり、視覚化されたメンタルポイントを削り合っていく。
相手のMPを削り切る口撃『決定打(フィニッシュストライク)』を決めたら演出上相手は爆発四散し勝ちとなる。
実際には勝者が世間的にみて正しいわけじゃなく正しい答えなんかない場合が常だけど、その場での勝者と敗者は生まれる。
『見世物小屋』では観客の喝采により勝者がプライドで満たされ、敗者は屈辱に溺れる。
自分が相手より知性が高く賢いと公然の場で見せつけることを目的とした競技。
VRで行われる一対一のレスバトル。
観客は内容に口出しはできず、ただ戦況に応じて好きな方を支持できる。支持が多いからといって有利とは限らない。むしろ賛同者が多いことを自分が正しい理由として挙げだしたら大抵はそのまま負ける。
スレッドのように誰かが適当に考えた論戦議題がたくさんあり、自分の好きな議題で適当に争う。
論戦の勝者は『議題占有(レート)』として名誉を得る。沢山の『議題占者』を持っている者ほど尊敬される。誰かが所持している『議題占者』を賭けた戦いは直ぐには行えず、占有者への挑戦を申請してから3日の猶予期間が与えられる。
『議題占者』の近い者同士でマッチングし、議題はランダムに選ばれるランダムマッチなどもある。

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