フレデリック「まあ元サンタの老人がようやく見つけた、新しい生きがいを奪うのもな……」
クリスタル「ほう、一族に伝わる隠形術か……何時ぞやの遮蔽魔術の魔導師(by 見えざる者の願い)
が聞けば何を思ったのかの。ショックの一つも受けるのか、むしろ興味を示すのか」
ダッカード「冒険者が戦うことの多い、妖魔とか獣だと、鼻の利くやつが多いんだけど
現にゴブリンに見つかってたし。人間用の術で大丈夫なのかな?」
アリシアン「対人用の術みたいだから、不安ではあるけど……話を聞いた様子だと過去に何度か
実際にこういうことをやってきてる口振りだし、気をつけてもらうしか無いわね」
https://i.imgur.com/5MJkWgc.png
なお「見えざる者の願い」の発表が98年、このシナリオは17年、約20年の長生きが必要に(ry
ベルモット「まあ何だかんだ、暇つぶしにはなったな……先に東の通路に行ったせいで
北側の通路を調べられなかったのが、少々悔やまれるところだが」
エリーゼ「100spならまだ惜しいで済むけど、もし300spだったら悔やんでも悔やみきれないっ!」
アリシアン「その北側の通路の先に宝箱があればそれと、同じく東側にあの老人が
設置しようとしていた宝箱が、いずれあの洞窟に来るであろう冒険者たちの
貴重な臨時収入になるのよ。譲ってやるか、で良いじゃないの」
ベルモット「いざとなりゃ、ツケも実家が支払ってくれる金持ちは言うことが違うぜ
こちとら自力で返さにゃならんから、小銭も見逃せねぇのさ」
クリスタル「ろくに返す気もないくせに、建前だけはよく言うわい」
https://i.imgur.com/3EV9Aev.png
かくして一行は、世知辛い理由で廃業してしまった元サンタの老人の生きがいと
宝箱による臨時収入が無いと同じく世知辛くなる、冒険者稼業の懐事情と
宿の娘の好奇心を天秤にかけて……当然ながら、真相を隠すことに決めたのであった
あの老人が各地に設置する宝箱は、これからも多くの冒険者たちの助けになるだろう……