日本人って貴種流離譚好きだよね #6

6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2017/06/27(火) 12:54:07.44 ID:ZD3MdT3Q

貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)とは、物語の類型の一種であり、折口学の用語の一つ。若い神や英雄が他郷をさまよいながら試練を克服した結果、尊い存在となるとする説話の一類型。貴種漂流譚(きしゅひょうりゅうたん)とも。折口信夫が一連の「日本文学の ...

ひょんなことから、丸谷才一『忠臣藏とは何か』を読んでいるのだが、興味深い記述を見つけたので、メモ。 歌舞伎の演目(?)『義経千本桜』では平家の一族が町人に身をやつしている、ということについて触れ、これは折口信夫の「貴種流離譚」 ...

【川上未映子(40)?】 『樹影譚』(3短篇) 村上/川上対談に登場したので。丸谷氏は高名ながら初読。予想を裏切って瑞々しい『鈍感な青年』が61歳作なのには驚きである。『夢を買ひます』も面白く読めた。 表題の『樹影譚』62歳作は年齢相応の匠の世界。樹木の影をなぜか偏愛する傾向のある老作家・ ...


『樹影譚』丸谷 才一  2011年05月06日 | 本と雑誌

一読して巧いと思った。そして「怖い」お話だと思った。貴種流離譚であるが、物語りへの導入の語り、小説内小説、老婦人との「会話」のやりとりなどが惹きつける。そして、最期には人生の遡行へと思いを馳せる。

すべてを読者に明らかにしながら、最後に「そうきたか」と唸らせる。そこが読みどころであろう。

村上春樹氏の才能をデビュー当時から見抜いていた。だからか、評論家(むろん、蓮實氏、柄谷氏)からは、あまり評判は良くないらしい?でも、個人的には好きな作家だ(たぶん)。

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