【台風一家】Cardwirth(カードワース)【ビホ一家】 ID:QbLj7zft

572以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/12/19(月) 20:48:45.26 ID:QbLj7zft

人数で弾かれるシナの多さに心震える
ちょっと投稿間隔が短い気もしますが、VIP宿出身中二病二人旅リプレイ>>554-555の続きです
冒険するのはこの二人↓
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ダニエラ「買い物には失敗したが……ワタシの持つ魔術の知識を以てすれば、依頼達成など容易いことだ」
ブラック「小手先の術に頼らずとも、この黒き竜の力があれば敵に遅れはとらん!」
ダニエラ・ブラック「(そう思わないとやってられない)」
ダニエラ「ではさっそく依頼書を……」
ブラック「おっと、先走るなよ小娘! 仕事の前に、我らにはもう一つやるべきことがあるんじゃないか?」
ダニエラ「……やるべきこと?」
ブラック「新しくパーティを組んだ冒険者がすること、それはパーティ名会議だ!」

CardWirthシナリオ 『パーティ名会議(Next)』 製作者:タビビト様

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ダニエラ「いつから名乗っていたんだ、そんな名前」
ブラック「みんながそう呼ぶから……。
     とにかく、いくら何でもこのままじゃ締まらないだろう! 何か良い案は無いか?」
ダニエラ「案と言ってもなあ。……ふうむ」

573以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/12/19(月) 20:50:56.03 ID:QbLj7zft

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ブラック「やけに海千山千にこだわるな」
ダニエラ「このワタシにぴったりの言葉だろう」
ブラック「(……そうかあ?)」

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ダニエラ「どうもいまいち……しっくりこないな」
ブラック「どうする、決まらなければ依頼を受けられないぞ」
ダニエラ「……面倒だ。もうダニエラ一行で良いんじゃないか?」
ブラック「それを言うならブラック一行だろう」
宿の亭主「揉めるな揉めるな。何なら儂が決めてやろうか?」
ダニエラ・ブラック「いらん!」

ダニエラ「深淵の……うーん、真理の……ううむ……」
ブラック「黒き……漆黒の……沈まざる……ううー……」
宿の亭主「……まだ決まらんのか? もうすぐ日が暮れるぞ」

―翌朝―
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宿の亭主「(また随分な名前を付けたな……)結局徹夜したのか? ご苦労さん」
ダニエラ「ああ……睡眠不足は肌に大敵だというのに……」
ブラック「(ぼー……)」

というわけで、パーティ名は【深淵の黒き太陽】に決定
今の時点では完全に名前負けしているが、いつか中身が釣り合う日は来るのか?

574以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/12/19(月) 20:52:38.20 ID:QbLj7zft

ブラック「さて、パーティの名前も無事に決まった。いざ! 気を引き締めて仕事を探すぞ小娘!」
ダニエラ「小娘小娘呼ぶんじゃない、ワタシにはダニエラという名があるんだ。この黒トカゲめが」
ブラック「誰が黒トカゲだ! ……それで、亭主。何かいい依頼はないのか?」
宿の亭主「うーむ、お前さん達が受けられるような依頼と言ってもなあ……。
     ――ああ、こんなのはどうだ?」

CardWirthシナリオ 『春呼草』 製作者:蒼馬様

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ダニエラ「冒険者としての最初の仕事が"お花摘み"とは……それこそ子供の使いじゃないか。
     こんなこと、わざわざ冒険者のすることか?」
ブラック「そうだそうだ。俺はもっとこう、血沸き肉躍るような冒険がしたいんだが」
宿の亭主「(溜息)ひよっこが生意気言うもんじゃない。
     千里の道も一歩からというだろう、これも立派な冒険者の仕事だ」

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ダニエラ「はあ……気が乗らないが、仕方がない。どうせ他にろくな依頼も無いんだろう?」
ブラック「千里の道も、なあ……(先は遠そうだ……)」
宿の亭主「……受けるんだな? 支払いは明日、売り上げの四割だ。
     採取場所は、西のサムイルの森。夕方に依頼人が取りに来るからそれまでには戻ってこい。いいな」

575以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/12/19(月) 20:54:36.39 ID:QbLj7zft

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ダニエラ「さすがにこの季節はまだまだ冷えるな。
     やっぱり、"多少の"資金を犠牲にしてでもちゃんとした外套を買ったのは正解だった」
ブラック「道が西と東に分かれているが――どっちが良いと思う? 俺は西に行きたいんだが」
ダニエラ「ワタシは東が良い。……ここは公平に、コイントスで決めようじゃないか。
     表が出たら西、裏が出たら東だ」
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ブラック「東かあ……まあいい。この辺りには流石になさそうだし、ひとまず奥に進むぞ」

ダニエラ「また道が分かれているな。今度は三方向だ」
ブラック「さっき東に進んだんだから、ここは西に進むべきだろう」
ダニエラ「その理屈はよく分からんが……行ってみるか? む、おや、人影が――」

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ブラック「他にも冒険者が来ているのか。……そういえば、亭主が『花は早い者勝ち』だとか言ってたな」
ダニエラ「であれば、あまり悠長にしている場合ではないのかもしれん。急ぐぞ黒トカゲ」
ブラック「黒トカゲ言うな、小娘が!」

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ブラック「やった、あったぞ春呼草! これはなかなか幸先が良いんじゃないか?」
ダニエラ「よしよし、これでただ働きは免れたな。あ……あれはさっきの冒険者か」
ブラック「危なかったな、もう少し遅かったら先に採られていた。この調子で進もう」

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ダニエラ「ああ、遅かったか……。日も経ってきたし、人が増えてきたのだろうか?」
ブラック「2本じゃちょっと少ないよなあ。もう少し採りたいところだが……。あ、こっちはどうだ?」

576以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/12/19(月) 20:57:36.15 ID:QbLj7zft

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ブラック「どうだ、小娘。あったか?」
ダニエラ「いや、ここには……っ!?」
ブラック「んん? どうした……って、のわあっ! くくくく、熊ァ!?」
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ブラック「さ、下がってろ小娘! ここは俺が……ぐはぁッ!」
ダニエラ「うわっ、えっ!? お、おい、黒トカゲ! こら、しっかりしろ!」
熊『ぐぉおん』
ダニエラ「痛ッ! う、嘘だろう? 熊如きにこんな……。に、逃げないと……!」
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ダニエラ「ぜえ、はあ……お、追ってきてはいないようだな。逃げ切れたのは良かったが……。
     (荷物袋を漁って)ああ……何ということだ。気つけの一つも持ち合わせていないなんて」
ブラック「うう……」
ダニエラ「伸びたこいつを引きずって、このまま採取を続けられるわけもなし……。
     ……時間も時間だ。
     ハァ……情けないが仕方がない、帰るか……」
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―月の微笑み亭にてー
ダニエラ「ただいま……」
ブラック「……ただいまー……」
宿の娘「あら、おかえりなさい、二人と……も!?
    や、やだ、ブラックさんたらどうしたんですか、その怪我! ダニエラさんも……急いで手当しないと!」
宿の亭主「おいおい……いったい何があったんだ?」
ダニエラ「……熊にやられた。だが、依頼の春呼草はちゃんと採ってきたぞ。ほら」
宿の亭主「お、おお。そうか……参ったね、ちょうど奴さんも冬眠から覚める時期だったか。
     ……初仕事で、お前さん達も運が悪かったな。ともかく、無事でよかった。
     これは儂から依頼人に渡しておこう。今日はもう休め」
ブラック「そうする……(仮にも女の子に肩貸されて運ばれるなんて……悔しいやら、情けないやら…)」

577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/12/19(月) 20:59:20.37 ID:QbLj7zft

―翌日―
ダニエラ「ふわ~ぁ、おはよう……」
宿の亭主「おお、おはようさん。……ブラックはどうした?」
ダニエラ「起きている。もうすぐ降りてくるはずだ……ああ、来た来た」
ブラック「おはよう、亭主!」
宿の亭主「ああ、おはよう。何だ、思ったよりも元気そうだな?」
ブラック「伝説の黒き竜の治癒力を舐めるなよ! あの程度の怪我、屁でもないわ!」
宿の亭主「そうかそうか、大したもんだ。
     ところでお前さん達、昨日の報酬が届いているぞ。しめて200spだ」
ブラック「えっ……にひゃくぅ?」
ダニエラ「あんなに苦労したのに?」
宿の亭主「そう腐るな。アクシデントはあったようだが、
     ともかく儂はお前さん達に任せて良かったと思っているよ」
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CardWirthシナリオ『春呼草』 END
成果 +200sp(0sp→200sp)
   称号:春呼草_花採取(1点)
アイテム『Coin Toss』の画像はおーり様からお借りしました

お付き合いくださりありがとうございました
次回からはもう少し間隔をあけて投稿します
通りすがりの熊にも負ける文無し二人旅、思っていたより厳しいぞ!


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