僭越ながらこの俺様が安価ssを書く

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 18:42:59.83 ID:YJ3Mhqw+

>>2,3,45

2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 18:50:13.39 ID:0SlAJmYx

3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 18:56:03.03 ID:/jfsc/i9

うんこ

4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:05:51.82 ID:Chkn5Gbj

45まで伸びると思ってんのか

5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:06:19.67 ID:XGAFMNcO

ちんこ

6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:07:45.63 ID:gBDGPMqA

「終」「うんこ」
号泣確定だな

7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:12:48.13 ID:kGawhUSX

45支援

8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:14:10.45 ID:VmwDTTR/

期待

9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:14:52.90 ID:+4XxQJ/b

10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:28:08.38 ID:YJ3Mhqw+

モグモグモグモグ…

男(うーんこの菓子パンは外れかな)

ガチャンッッ!!ガチャガチャン

男(!!?)ビクッッ

男子生徒「おいマジかよ…誰か入ってるし勘弁してくれよ~」

男子生徒2「ここの旧校舎のボロトイレひとつしかないし不便だよな~」

男子生徒「汚いし誰も使わねーから放置されてるんじゃね」ギャハハハハ

男(……俺はこの不良特有の金切り声が苦手だ)

男子生徒2「誰が便所飯してるんじゃねwwwww」

男(!?)

11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:36:38.96 ID:YJ3Mhqw+

男子生徒「ワロタwwwwwwww美味しいでしゅかー?wwww」ドンドンドン

男()プルプルプルプル

男子生徒2「おいそろそろ時間だし行かないと先輩がキレるぞ」

男子生徒「おうそうだったあの先輩マジ怖いからな急ごうぜ」

男子生徒2「お前がうんこしたいって言うからだぞまったく」ドタドタ

ガチャン

男(……行ったのか?)

12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:44:49.52 ID:YJ3Mhqw+

俺の名前は男
両親の転勤で転校を余儀なくされた
俺は高校からこの辺鄙な土地に住むことになった

中学時代から友人関係に恵まれたわけじゃなかった俺は
案の定こっちに来てからは友達どころか知り合いと呼べるような奴は
今のところ…一人もいない

こうして昼休みは人影の少ない旧校舎で便所飯をしている
けどここで過ごす時間は正直嫌いじゃない

13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:50:45.34 ID:IbCqcwzU

ハッピーエンドで頼む

14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:52:53.78 ID:YJ3Mhqw+

ブリブリブリブリ!!!!ブチュチュッバ!!!

男(最初は汚い所で食べるのは気が引くが慣れればそうでもない)モグモグ

男(今では脱糞しながら飯を喰う図太い神経を手に入れた)モグモグ

男(そういえば今日の5限目は…なんの教科だっけ)

……い…おい……

男(!!?誰かいるのか!!?まさかさっきの不良…)

………だ………こ……ここだ…

15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 20:00:35.09 ID:YJ3Mhqw+

男(……下から響いて聞こえるような……古い建物だし軋む音かな?)

おい…!!ここだ!ここお前の下の!!!

男(誰かが俺を呼んでいる声…?)

男「……ここの?」

俺はなにやら体に寒気を覚える不気味な感覚に襲われた
俺はその不気味な奴を俯瞰するように頭を下げてそいつを見た
そいつは俺のうんこだった

「俺は……うんこだッッッッ!!!!!」ドン

16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 20:08:02.35 ID:LHhiCLoo

なんですと

17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 20:13:50.66 ID:YJ3Mhqw+

うんこ「やっとオラに気づいてくれたな男」

男「」

うんこ「ん?どうした?」

男(これは俺の妄想だろう普通に考えればうんこは喋るわけがない)

男(だがなぜかこいつには親近感を覚える…俺が産んだからこの汚い汚物に母性愛に目覚めたらとでも言うのだろうか…)

うんこ「驚いてるみてぇだな当たり前か」

うんこ「オラの名前はうんこ!そろしく頼むぞ!!!」

男「あっおっ俺は…」

うんこ「自己紹介なんてしなくていいぞ!!!お前のことならなんでも知っているからな!!」

18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 20:26:04.79 ID:YJ3Mhqw+

うんこ「唐突にこんなこと言うのもあれだけどおめぇコミュ障ってやつだろ?」

男「えっあっはい」

うんこ「おめぇも自覚してるだろ?それじゃ友達どころか人間社会生きていけねぇぞ」

男(正直うんこに諭されて不愉快だ…クソが…うんこなだけに)

うんこ「よく聞け男!!」

男「うるせぇ浄化しろうんこ野郎!!!」
レバーガチャ

うんこ「ぎゃあああああ崩れるぅ」

まだオラの話…終わ……

うんこの断末魔が旧校舎のトイレに響き渡った

19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 20:29:09.91 ID:sNAK9YBt

これはひどい

20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 20:40:32.68 ID:LHhiCLoo

鬱屈した社会が抱える闇に関するウンチテーゼを投げかける名作

21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 20:46:19.53 ID:YJ3Mhqw+

この時俺はまだ気づいていないが
このうんこと長い付き合いになるとは思ってもいなかった

時は進み5限目数学
俺は数十分前の昼休みのことを考えていた
誰かに相談しようも友人おろか話せる知り合いがいないし
したらしたで頭の病気を疑われるのがオチだろう
俺は空の頭で現実的に考え統合失調病なのではないかと疑っていた

数学教師「では最後の応用問題を…男君!いける?」

男「」ウーン

数学教師「寝てるのか?おい男!!」

男「えっはっはい!!」

ギャハハウフフガヤガヤクサクサ

男(クラスメイトの笑い声が嘲笑に聞こえる俺はぼっちの弊害なんだろうか)

22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 20:55:30.32 ID:RogjBqlZ

てす

23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 20:58:51.98 ID:YJ3Mhqw+

数学教師「この問題ちょっと難しいが分かるか?」

男「あっはい…さ…3分の4です」

数学教師「はい正解!じゃあ次は……」

男(よかった…あの先生よく生徒に答案させるからな…間違えたら恥をかくし勉強しておいてよかった)


数学教師「じゃあ女!!いけるか?」

女「……はっはい!!」

24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 21:08:33.43 ID:YJ3Mhqw+

クスクスガヤガヤ

男(なぜ笑われているんだ?俺みたいにヘマをしたわけでもあるまいし)

女「えーとその…分かりません」

ギャハハハハ

男(この不愉快な金切り声には聞き覚えがあった)

女「…ご、ごめんなさい」

数学教師「こら!笑うな!!お前も解けないだろうが!!」

25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 21:20:50.19 ID:YJ3Mhqw+

男子生徒→不良「え~解けますよえーと……やべぇわかんねえ」

男子生徒2→不良2「1」ボソッ

不良「わかりました1です!!!」

数学教師「ちがうわバカタレが!!」

男(彼らはこのクラスのカーストトップの不良)

男(みてくれから分かるように頭は良くないがこう見えて二人はサッカー部の優秀な人材らしい…)

男(気さくな性格だと自称しているが俺は一度も話したことがない)

26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 21:38:43.05 ID:YJ3Mhqw+

女「…」

男(彼女は虐められているわけではないのだが今日は不良2人も女もなんだかおかしかった)

男(しかし一番おかしいのは俺かもしれない)

~~~

男の家

男「今日はうんこ野郎のせいで勉強に手がつかない…」

男「うっ急に便意がッッ…」

男「うんこの悪口を言ったせいかな」

ブリブリブリブリブリュレ

27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 21:42:02.63 ID:zO9vfCT8

うんこ降臨か

28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 21:45:52.79 ID:LHhiCLoo

ブリュレ

29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 21:49:23.10 ID:gBDGPMqA

面白い

30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 21:51:52.97 ID:YJ3Mhqw+

男「おい返事しろようんこ野郎」

シーン

男「お…おい」

シーン

男「どういうことだ?……俺の頭が正常になったということなのか!?」

男「杞憂で終わってよかったよかった」フキフキ

男(でもなんだか寂しいな)

男(俺は話相手が欲しいのかもしれないな……たとえそれが汚物であっても)

母「ねぇ貴方男がトイレでぶつぶつ…大丈夫かしら」

父「電話じゃないのか?」

31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 21:55:11.89 ID:Ij7VAT69

はよ

32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 21:56:58.72 ID:YJ3Mhqw+

~~二日後~~

男(次の授業は…なんだっけ)モグモグ

男(うっ便意がッッ…最近多いな…便秘だろうか)モグモグ

ブリブリブリブリブリュブュブッブッ……ブリュ

男(おー大漁大漁)モグモグ

うんこ「オッスオラうんこ!!ひさしぶりだな男!!」

男「」

33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 22:03:15.97 ID:YJ3Mhqw+

俺はこの不気味な感覚に見に覚えがあった
俺はその不気味な奴を俯瞰するように頭を下げてそいつを見た
そいつはやっぱり俺のうんこだった

うんこ「おめぇがオラを産んでくれるのをまってたぞ!!!」

俺は一歩踏み出しこの異物との文化交流をはかることにした

男「汚物のくせにその悟空テンションやめてくれよお前なんなんだよ」

うんこ「オラやめねぇぞ!!!!!」

34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 22:14:00.88 ID:YJ3Mhqw+

男「俺はお前のことを頭の病気からきた幻覚だと思ったんだが」

うんこ「確かに信じられねえかも知れねぇ……オラはうんこだからな」

男「……」

うんこ「オラはお前と親しくなりたいと思っている」

うんこ「おめぇコミュ障だから友達いねぇもんな」

男「……うるせぇうんこ」

うんこ「まあ次の授業まで時間あるから話そうぜ!!!」

男「お前にも聞きたいことがたくさんあるからな」

35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 22:28:07.43 ID:YJ3Mhqw+

男(俺はうんこに聞きたいことが山ほどある)

男(幻覚なのかそれとも本当にこいつは意思を持っているのか)

男(なぜ俺のことを知っているのかなぜうんこなのか…)

男(一番気になるのはこいつは先日綺麗さっぱり流したのに目の前のこの固体は俺のことを記憶している…)

男「俺は自宅、新校舎で排便したがお前は出てこなかった…」

男「そしてここ旧校舎トイレで俺たちは運命の再会を果たしている」

男「お前はいったいなんなんだ?」

36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 22:37:17.94 ID:YJ3Mhqw+

うんこ「オラはうんこの形をしているがうんこじゃねーんだ」

うんこ「おめぇ見てえなバカでも分かるように言うとオラの意識、思考はうんこじゃねぇ」

うんこ「おめぇはなぜオラがおめぇのことを知っているのか気にしていたが」

うんこ「それはおめぇの体から産まれたからじゃねぇ」

男「はぁ!?じゃあお前はどこから俺をことを…」

うんこ「うんこはオラの意思を人間に届くように伝達しているに過ぎない」

うんこ「オラの意識はこのオンボロ旧校舎だ」

37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 23:19:25.08 ID:YJ3Mhqw+

俺「つまり俺はお前を見下ろして話しているが…実はお前が俺を俯瞰していたということか」

うんこ「そうだぞ」

男「そんな壮大なことを唐突に言われても正直反応に困る…」

うんこ「お前のことはいつも見てたぞ!!旧校舎使う奴あまりいないからな!!!」

男「お陰で便所飯ライフを送れてるけどな…だが人気(け)が少ないとはいえ
旧校舎で職員に会ったことないぞ…
火災責任者とか大丈夫だろうか」

うんこ「まぁ確かにそのせいでヤンキーの溜まり場になっているのは否めないぞ」

男「ヤンキーの溜まり場だと?俺はそんな危険な場所で飯を食べていたのか…」

うんこ「ヤンキーといってもだいたいいつもの3人だし旧校舎は大きいから鉢合わせすることはあまりないぞ」


うんこ「今のところ旧校舎に立ち入るのは便所飯するお前とその3人くらいだぞ」

38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 23:29:58.96 ID:YJ3Mhqw+

うんこ「あっオラ思いだしたぞ!!!」

男「えっ?なんだよ藪から棒に」

うんこ「この間こっちの旧校舎に女子生徒が来てたぞ」

男「その反応じゃ珍しいみたいだな」

うんこ「女子生徒は近づきさえしないからな!!可愛い子だったぞ!!告白されるわけだぞ!!」

男「告白?…あぁ旧校舎は人気が少ないからラブメッセージにぴったりだな…で告白した勇者は誰なんだよ」

うんこ「それがヤンキーだったんだぞ」

男「えっ?」

39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 23:40:48.78 ID:YJ3Mhqw+

男(俺と同じクラスの不良のどっちかってことか?)

うんこ「あいつはたしか……去年から見かけるからお前より上級生だぞ!!」

男(そういえば不良たちは怖い先輩がいると言っていたな…)

男「もしかしてそのヤンキーってサッカー部だったりするんじゃないか?」

うんこ「そういえばサッカーのユニホーム着て3人でサボっている所は見たことあるぞ」

男「ふーんで結局告白の結果はどうだったんだ?」

うんこ「振られてたぞ」

40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/29(月) 23:50:46.29 ID:YJ3Mhqw+

男「マジかよ…」

うんこ「その告白された可愛い子は他に好きな人がいるからって降ったんだぞ!!」

うんこ「正直大人しいタイプの子だったしあのヤンキーもまさか振られるとは思っていなかったみたいだから…」

うんこ「あの子が酷い目にあってないかちょと心配だぞ」

男「……」

41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 09:30:25.95 ID:AISoLh+z

なにこれすごい

42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 14:45:29.63 ID:UR4cTDAm

続きはよ

43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 16:05:42.91 ID:7YbeEfMo

>>45期待

44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 18:34:16.86 ID:YngiR+gx

ここまで面白いと45下手なこと書けないな

45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 19:04:23.28 ID:NEilhitf

ラブラブエッチ

46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 19:22:43.82 ID:+ZOjhNCK

ほう

47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 19:30:20.74 ID:w0rFphV0

なかなか

48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 19:36:27.44 ID:muTLpn6p

~男がうんこと出会う3日前~

女(旧校舎に入るの初めてかも…普段用事ないもんね)トコトコ

女(あ…あの人か)

先輩「やぁ悪いねこんな汚い校舎に呼び出して」

女「あっはい」

女(同じクラスの不良君たちに会ってほしい人がいるって言われて嫌々来たけど…)

女(チャラチャラしたタイプは正直苦手だなぁ…手短に終わるといいな)

先輩「単刀直入に言うけどさ」

女「はい」

先輩「俺と付き合わない?」

49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 19:47:08.08 ID:muTLpn6p

女「あっは……い?」

女(やばいコミュ障特有の脊髄反射「あっはい」って言っちゃう所だった)

先輩「俺前から君のこと気になってたんだよね」

女「はぁ」

先輩「俺の後輩が同じクラスに目立たないけど可愛い子がいるって言ってたんだ」

女(不良君たちのことかな…)

先輩「で実際見たら本当に俺のタイプでビックリしてさ」

女「……それはそれは恐縮です」

50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 19:54:31.36 ID:muTLpn6p

先輩「だから俺と付き合わない?ダメ?」

女「……私はあなたのことなにも知らないのでその…ごめんなさい」

先輩「そんなのこれから仲良くなっていけばいいじゃん!!」

女(おいおい遠回しに断ってるのに勘弁してくれ)

女「そんなこと言われても……」

先輩「俺今付き合ってる子がいるんだけど別れるから!!それなら大丈夫でしょ?」

女(は?)

51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 20:07:34.33 ID:muTLpn6p

女(節操のない人だなぁ……悪いけどここまできたら生理的に受付ないよもう)

女「か、彼女さんいるんですか?だったら大事にしたほうが……いいですよ?」

先輩「大丈夫大丈夫!!あいつも浮気してると思うし」

女(お前はしてるのかよ…)

先輩「だから大丈夫!!俺君のこと一番大事にするから!!!」

女(この人こっちが何を言っても聞く耳もたないだろうな…)

女(正直ここまで不愉快な気持ちになったのは初めてかもしれない)

女(金輪際関わりのないように……逆鱗に触れず断る方法は……あっ)

52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 20:20:36.38 ID:muTLpn6p

女「ごめんなさい付き合えません……」

先輩「……マジで?」

女「先輩にも思い人がいるように……私にもいるんです……好きな人が」

先輩「……誰だよそいつ」

女「……言えません」

女(だって好きな人なんていないんだもん)

先輩「言えよ」ギロリ

女「」ビクッ

女「えっえっと……同じクラスの」

先輩「同じクラスの?」

女(ここまできたら腹をくくるしかない)

女(ごめんね男君……名前借りるね)

女「……男……男君」

53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 20:25:55.65 ID:muTLpn6p

先輩「……」

女「その……ごめんなさい」

先輩「……」ボソボソ

女「……?」

先輩「………」ボソボソ

女(こわっ)

女「あの……お先に失礼しますね」トコトコ




先輩「……」ボソボソ

先輩「……男」ボソッ

54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 20:32:12.77 ID:muTLpn6p

私(それからだろうか私が不良グループにちょっかいを出されるようになったのは)

私(スクールカーストの高い彼らが私を笑い者にすれば回りも同調するようになるのは自明の理だった)

私(おそらくあのヤンキー先輩が絡んでいるのは間違いないだろう)

私(正直そんなことは私にとって些末な事だ)

私(私が気にしているのは……男君は大丈夫だろうか…?)

55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 20:42:47.75 ID:muTLpn6p

昼休みが終わり5限目

男(うんこの言っていることが本当なら)チラ

女「」カキカキ

男(俺の憶測が正しいなら告白されたのは女さんだろう)

男(あの不良たちは俺が便所飯しているときに語っていた)

男(怖い先輩がいると…おそらくそいつが女さんに告白して残念ながら玉砕…)

男(根に持った先輩が後輩の不良2人になにか告げ口でもしたのだろう…多分)

男(その怖い先輩とやらに陰湿な嫌がらせをされて……)

男(女さんは大丈夫だろうか…?)

56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 20:57:14.80 ID:muTLpn6p

女(もしかしたらこれから男君が危ない目にあうかもしれない)

女(私のせいで…どうしよう)チラ

男「!?」サッ

女(……?俯いてるけど体調悪いのかな?)

男(危ない…ジロジロ凝視してるの見つかるところだった……いやバレたかも)

男(でも一瞬だったけど…振り向いた女さん…可愛かったなぁ)

女(そういえば昼休み男君は教室にいないけどどこで過ごしているんだろう)

女(友達のクラスに行っているのかな?)

女(いやないな…友達いなさそうだし)

57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/01(火) 21:06:53.34 ID:NEilhitf

女の子の名前が俺君かと思って笑っちまった

58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/02(水) 20:31:13.77 ID:C7OIcq8L

女(友達がいない……か)

女(そういえばクラスの雰囲気が変わっても男君はなにひとつ変わってないな)

女(クラスメイトのみんなは不良たちに影響されて私を揶揄してくるけど)

女(男君は私をからかう素振りを見せなかった)

女(ただ単に男君がクラスに馴染めていないだけかもしれないけど…)

女(けど理解者がいるみたいでうれしいな)

女(…)

59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/02(水) 20:41:42.21 ID:C7OIcq8L

女(考えてみたら私は男君になんてことをしてしまったんだろう)

女(男君は私がクラスで浮いているの気づいているだろうし…)

女(…そうだ)

女(…うん、男君に思いきって相談してみよう……かな)

女(男君と私は今ではクラスで浮いてる者同志だし)

女(先生に相談するのもなんだか負けたような気がしてなんだか癪だし)

女(いまの私に耳を傾けてくれるのは……たぶん男君だけだろうし)

女(……うん)

60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/02(水) 21:03:41.46 ID:C7OIcq8L

~~~

不良「それにしてもあの先輩振るとか女は男を見る目がなってないな…」

不良「先輩マジかっこいいに優しいのにな…」ショボン

不良2「……あぁそうだな」

不良「なんだよ素っ気ないな実際そうだろ?」

不良「彼女複数いるしハーレムじゃんマジ羨ましいわ……欲をいうなら分けてほしい」

不良「それにひきかえ……あれなに君だっけ」

不良2「同じクラスだろ…男は」

61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/02(水) 21:32:00.41 ID:GpOQ4GBw

なかなか

62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/02(水) 22:32:48.18 ID:fzA+QCxJ

読んでるよー

63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/02(水) 22:58:44.88 ID:C7OIcq8L

くぅ~飽きましたwこれにて終了です!

64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/02(水) 23:02:26.31 ID:3arUitOH

ちょっと待てやゴラおん?

65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/02(水) 23:38:32.69 ID:fzA+QCxJ

まじか・・・・・

66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/02(水) 23:40:40.46 ID:ErhtkRkW

そんな気はしてた

67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/03(木) 20:08:53.48 ID:jj5uxcpC

不良「そうそう男!!男君だよ!…どう考えても女と釣り合わないよな」

不良2「まぁ普通に考えればな」

不良「そうだよ普通に考えて先輩と男比べたら断然先輩でしょ」

不良2「女と男は特に親しい仲でもないしな」

不良「そもそもあいつは親しいもなにもないでしょぼっちだし」

不良「マジで女はあいつのどこがいいんだろうな……先輩を選んでおけばこんなことにはならなかったのにな」

不良2「同情でもしてるのか?」

不良「してねーよ!!…先輩には逆らえないからな」

不良2「お前は嫌々女をいじめているのか?」

不良「いじめ…?あの程度でいじめになるのか?」

不良「お前やっぱまだ先輩の怖さわかってねーな」

68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/03(木) 20:22:19.63 ID:WLpP/b0l

みてるよ

69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/03(木) 20:24:29.92 ID:jj5uxcpC

不良2「は?どういうことだよ」

不良「先輩は女のことを苛めているつもりはないよ」

不良「あくまで俺の憶測だけどさ」

不良「小学生が好きな子にちょっかいとかからかったりするだろ?」

不良「それと一緒なんだよ今回やっていることはさ」

不良「まぁ先輩のことだから面白半分でからかっているだけじゃね」

70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/03(木) 20:39:53.47 ID:jj5uxcpC

~~放課後女の家~~

女「結局あのあと男君に話しかけることはできなかった……」

女「あっそうだよ男君にメールか電話で取り合えず連絡してみればいいんだ」ポチポチ

女「……そもそも男君と交流ないから連絡先知ってるわけないじゃん……」

女「まてよ」

女「クラスのSNSグループがあるじゃん!」ポチポチポテトチップ

女「……いや男君のことだないなうん」

女「しかもブロックされて入れないぜクソ野郎…」

女「担任に聞く手もあるけど恥ずかしいし異性の連絡先知りたいって言ったら明らかに邪推されるだろうな」

女「……直接しかないかうん」

71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/03(木) 21:02:39.51 ID:jj5uxcpC

ピロピローン

女「まさか…男君!?……なんちゃって」ポチポチ

先輩『こんにちは!俺』ブチッ

先輩『プープープー』

女「着信拒否しとこ」

女「…寝るか」


~~同時刻旧校舎~~

先輩「あれ切られちゃった……」

不良「先輩~~かわいい後輩が来ましたよ」ドラバタ

先輩「あっおせーよ二人共」

不良「先輩ごめんなさい!!女の連絡先がまだわからなくて…あいつも案外友達少ないみたいです」

不良「マジすみません!!!」

不良2「SNSには参加しているみたいですが連絡先までは……先輩なんですかそれ」

先輩「これ?お前らのクラスの名簿だよ…だから遅いじゃんって言っただろ?」

72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/05(土) 21:49:18.99 ID:3hsFc+Rf

おい

73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/06(日) 00:17:26.34 ID:48sANq6G

次は男か

74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/06(日) 22:24:41.26 ID:cUN5pHEI

てs

75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 17:37:05.52 ID:ad19ewqU

不良「先輩まさか職員室から…?」

不良2「……失礼ですが正気ですか?職員室で確実に問題になりますよ?」

先輩「俺もそこまでバカじゃねえ…正直やりすぎたかもな…女ちゃんの住所載ってるし」

不良「これでお義父さんに挨拶できますね!先輩!」

先輩「まだ付き合ってねぇよアホン!」

先輩「……俺は女ちゃんの連絡先が知りたくてどうすればいいか悩んでいた」

先輩「そんなとき担任に呼ばれてな……嫌々職員室に行ったら誰もいなかったんだ」

先輩「あとは察してくれ」

76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 17:56:13.64 ID:ad19ewqU

不良2「問題はどう名簿を戻すかですね」

不良「?普通に戻せばいいじゃん」

先輩「あの時はたまたま職員室に人が一人もいなかったからな……普段はそうもいかないだろう」

不良2「あまり時間をかけるのも得策じゃありません…担任に名簿がないのを見つかる前に……」

先輩「できるだけノーリスクでいきたいところだ」

不良「うーん……」

不良「男の引き出しか鞄に入れちゃうのは?」

77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 18:06:17.93 ID:0BgDTofh

待ってるぞ

78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 18:08:51.52 ID:ad19ewqU

不良2「は?」

不良「いや男に罪を擦りつければいいんだよ犯人が先輩だってバレなければいいでしょ」

不良「それにもし男が犯人でないと分かっても真犯人は不明のままだし男には一定の不信感がつくでしょ」

不良「それに唐突に犯人扱いされたら釈明なんて簡単にはできないし口の回らない男君なら尚更」

不良「僕たちの勝ちだよ先輩」

先輩「もし男の手荷物に名簿をいれたとしてもどうする?その日にでも荷物検査でもさせるのか?」

不良「……そこまで考えてませんでした」

79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 18:10:48.78 ID:g+Sj8EHb

みてるよ

80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 18:15:28.10 ID:ad19ewqU

先輩「……その日にお前らが職員室に行って名簿がないことを指摘するとか?」

不良2「それじゃ怪しまれますね……そうだな」

不良2「父親が携帯を新品したので緊急連絡先を変更したいでいこう…名簿を確認するはずだです」

先輩「決まりだな…今日は無理だし明日だな」

うんこ(やべぇぞ男!!!)

81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 18:23:03.85 ID:cXWkwKJ7

結局うんこなのかよ

82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 18:40:21.21 ID:ad19ewqU

~~次の日の昼休み~~

男(さて今日も便所で飯食うとするか)

男「よっこらせっくす」ガタ

女「あっあの男君」

男「えっ……なんだい?」キリッ

男(今の絶対聞かれたわ……ふざけんな)

女「あのさ……あとで話したいことがあるんだけど……時間いい?」

男「うん……後でね……これから友達と食べるから」

男(まぁ嘘ではないよな)

女「そっか……時間大丈夫なら一緒にお昼どうかなと思ったけど……じゃあ後でね」

男「うんわかった」

男(…………やっちまった)

83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 18:48:39.81 ID:ad19ewqU

~~旧校舎トイレ~~

男(マジかよ……うんこと女子でうんこ選んじゃったよ俺)モグモグ

男(俺に話ってなんだろう……もしかして俺のこと好きなのかな)モグモグ

男(……冗談はおいといて十中八九いじめに対しての相談だろうな)モグモグ

男(あのクラスの雰囲気に染まっていないのは俺だけだろうし)モグモグ

男(……だとしても俺にできることって一体)モグモグ

男「あっ出る」

ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!

男「よううんこ野郎」

84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 18:55:12.71 ID:ad19ewqU

うんこ「オッスオラうんこ!!…って言っている場合じゃねぇーぞ!!」

うんこ「おめぇ今日ここで排便しなかったら人生終わってたかもしれねぇんだぞ!?」

男「人生なら先程終わったところだよ……女さんとの食事を断ってお前に会いに来てやったんだ」

うんこ「だから断ってよかったじゃねぇか!!」

男「なんだとうんこ野郎!!!やんのか!?」

うんこ「いいから聞け男!!聞く耳持たないとおめぇに飛びかかるぞ?いいのか?」

男「……?」

85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 19:07:41.37 ID:ad19ewqU

うんこは昨日の放課後旧校舎の出来事を簡潔に話してくれた…

女の連絡先を知るために先輩が俺のクラスの名簿を盗んできたこと

名簿の処理方法に悩んでいたこと

そして今日先輩と不良2人の幼稚で狡猾な罠が俺を待ち受けていること

うんこ「わかったか男?」

男「あぁ……本当にありがとなうんこ……今日お前に会わなかったら俺は……」

うんこ「気にするな男……オラたち友達だろ?」

男「あぁ!!じゃあ行ってくるわ」

うんこ「大丈夫か?なんならオラをお守り代わりに掴んで持っていってもいいぞ?」

男「いや遠慮しとくわ……」

男(好都合だ……そっちがその気ならやってやるよ)

86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 19:27:14.38 ID:ad19ewqU

~~職員室~~

男「すみません先生」ハァハァ

担任「どうした男?肩で息して……まだ昼休みだぞ?」モグモグ

男(この顔色……間に合ったかな)

男「休憩時間にすみません…でもすぐに伝えなくてはいけない用件だと思ったので……」

担任「そうか…でどうしたんだ?」

男「僕の父が携帯を一新したので緊急連絡先を変更したいのですが…」

担任「うーんできればお父さん本人から連絡ほしいんだけど……えっと…」

担任「……ない」

男(間に合ったか)

男「?どうかしましたか?」

担任「……名簿がない」

87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 19:42:48.27 ID:ad19ewqU

男(とりあえず俺の身の保証は守ることができた)

俺(俺の手荷物に名簿が入っていて荷物検査が行われてもすぐさま疑われることはないはずだ……)

男(俺が名簿がないことを発見した第一人者だからだ)

男(不良共が名簿を仕掛ける前だったら僥倖)

男(俺の鞄に名簿を入れる機会を狙っているはずだからあいつらが所持しているはず……)

男(おそらく自分の鞄にでもしまっているのだろう)

男(ありがとう……うんこ)

88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 19:56:03.32 ID:ad19ewqU

男「引き出しにしまったのでは?」

担任「一応見てみるか…」ガサゴソ

数学教師「……?先生どうかしたんですか?」

担任「いや……ちょっと……名簿がないんですよ」ガサゴソ

数学教師「えっ?見に覚えはないんですか?」

担任「最後に見たのは一昨日ですから……昨日か今日でなくなったのか」

数学教師「見に覚えがないなら……考えたくありませんが誰かが……」

「どうかしましたか?」

担任「いやそれが……」

ザワザワガヤガヤ

担任「……男、悪いが教室に戻っていてくれ…」

男「……わかりました」

89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/09(水) 22:56:17.65 ID:m8hozUaG

あげ

90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/14(月) 21:07:23.98 ID:mGV7MLJe

その後の展開は面白いように俺に都合よく事が運んだ

急遽五限目を中断して俺のクラスだけ荷物検査が行われた

さすがの不良達も狼狽していた

後で知った話だが俺が職員室を後にしたあとすれ違いで不良が来たらしい

担任はなにかを察したのだろう

突然の出来事にクラスは騒然としていたが
不良の鞄から名簿が出てきたときは状況を飲み込んだようだった

担任「お前達……釈明するなら今のうちだぞ?」

不良「だから俺知らないって!!確かにずっと教室にいたけどさ」

不良2「……」チラ

男(……?)

担任「言い訳はいいから……ちょっとこい」

不良「」

91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/14(月) 21:21:20.09 ID:mGV7MLJe

ザワザワガヤガヤ

男子生徒「いったいどういうことだ?」

女子生徒「……正直あの二人怖い先輩とつるんでいるんでしょ?」


数学教師「静かに……少し遅くなったけど授業始めるよ」

男(不良達の処分はどうなるのだろう)

男(……おそらく先輩の処分は大きいものになるだろうが……あの二人が話すだろうか)

男(……ん?)

女「……」ジー

男(……反応に困る)

92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/14(月) 21:22:39.81 ID:g6Z2RCEp

まってた

93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/14(月) 21:48:05.52 ID:mGV7MLJe

~~放課後喫茶店~~

男「駅前にこんな喫茶店ところがあったのか……」

男(まるで放課後デートじゃないか…)

女「ここなら落ち着いてるし……学校じゃ話しにくいから」

女「それに学校で話すと変な噂たつかもしれないし……ここなら見られても大丈夫だよ」

男「目撃されたら噂どころじゃなくなるんじゃないかな」

女「まぁタダで相談するのもあれなのでここは奢らせてください……ケーキセットでいいかな?」

男「お言葉に甘えて……でもコーヒーだけでいいよ」

男(次は奢るからと言ってまたデートできるかも……恋愛は打算だ)

94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/14(月) 22:18:22.86 ID:mGV7MLJe

………

女「……というわけなんです」

予想通り女さんは自分がクラスで苛められていることを話してくれた

と言ってもいじめの概要はうんこから聞いたので特に感慨することはなかったが

被害者本人がいじめの内容を話すと言葉の重みが違った

女「それに昨日先輩から電話があったの……連絡先教えた覚えないのにね」

男(名簿か…今日うんこが言っていたな)

女「……今日はあんなことあったけどさ」

女「もしかしたら……そこから漏れたのかなって思うの」

男「……」

女「………男君だよね?」

男「…えっ?」

女「いや……なんでもない…ごめんね今日は辛気臭い話して」

男「気にしないで…それにあの二人は今回の件で懲りるんじゃないか?」

95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/14(月) 22:47:58.26 ID:mGV7MLJe

女「うん……正直ざまあみろって思った」

男「まぁさっきの名簿で連絡先が割れた話…先生に言ったほうがいいかもね…先輩の罪は重くなるんじゃないかな」

男「あの二人が反省して静かになればまた女さんもクラスに馴染めるよ」

女「うん…今日はありがとう」

~~同時刻学校~~

不良「俺達仲良く謹慎処分ですね…」

不良「すみません先輩のことはチクってないのにこのような結果になって……」

先輩「正直なぜこのような不甲斐ない結果になったのかわからん…当事者のお前ら説明しろ」

不良2「おそらく…憶測ですが男の仕業だと思います」

先輩「はぁ?どういうことだ?」

96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/15(火) 00:54:51.03 ID:h3BXoAEO

読んでるぞ

97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/15(火) 02:06:14.64 ID:TasQCFhi

時々だけど気になるレベルで日本語おかしいと思う

98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/16(水) 18:15:23.03 ID:enCDSllx

俺も自覚しているんだが阿呆だから気づかないんだ
一応書き込み前に確認してみるわ

99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/16(水) 18:22:30.14 ID:enCDSllx

~~放課後駅前~~

女「今日はありがと…じゃあまた明日ね」

男「うんまた明日」

男「………」トコトコ

男(…………緊張した……こんなに長く人と話したの久しぶりかもな)

男(最近うんこと話しているお蔭かコミュ障も改善していると思う)

男(それにしても今日はなぜ俺が目標になったんだろうか)

男(……まぁクラスから浮いてるから都合よかったのかな…)

男(そういえばうんこが言っていたよな)

男(女は他に好きな人がいるから先輩を振ったと……)

男(そいつは大丈夫だろうか…)

男「……」トコトコ

ドタンッッ

男「……!?」バッ

ニ…ニャーン

男「……なんだ猫か」

100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/16(水) 18:42:35.71 ID:enCDSllx

不良「ニャーン」

男「……なんだ猫か」

不良「……探偵ごっこみたいだ」コソコソ

不良2「今の声上手かったぞ」

不良「それはそれは恐縮です……ところで俺達なにしてるの?」

不良2「見ればわかるだろ……たまたま見かけた男をつけているんだよ」

不良「それはわかるよ……でも男の家はわかるだろ?」

不良「お前がさっき言っていたじゃないか先輩が俺らに名簿見せびらかしたとき男の頁見たんだろ?」

不良2「あぁ……だから住所は割れてるが確認のためだ」

不良2「部活は禁止だしどうせ暇だろ?」

不良「……一応先輩に連絡いれるか?」

不良2「いやまだいい……確定してからでも遅くない」

101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/16(水) 19:01:48.14 ID:enCDSllx

不良「……そういえば女ちゃんと一緒にいたよな」

不良2「……あぁ……疑っていたが本当のようだな……」

不良2「正直断る理由で適当な男子の名前を言ったのかと思っていた」

不良「だよなぁ……なぁ本当にやるのか?」

不良2「先輩が言うんだから仕方ないだろ……作戦の要のお前がいないと始まらないぞ?」

不良「わかってるって変なこと聞いて悪かったな……おっ」

男「ただいまんこ」バタン

不良2「合ってたみたいだな…それにしても住所見たときから思っていたが家近いな…」

不良「じゃあ俺達も早く帰ろうぜ…少なくとも俺は準備しなきゃ」

不良2「俺はどこかで時間潰しておくよ……先輩には俺から連絡いれよう」

不良「わかった…じゃあまた数時間後にな」

102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/16(水) 19:08:49.02 ID:enCDSllx

~~男の家~~

ピンポーン

J( 'ー`)し「誰かしらこんな時間に……は~い」ガチャ

J( 'ー`)し「!!?」

男(先にお風呂入るか)

J( 'ー`)し「男……お友達よ……後で説明しなさい」プルプル

男「えっこんな時間に……?」

男(そもそも俺友達いないんだけど……)

103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/16(水) 19:31:10.25 ID:enCDSllx

俺(正直嫌な予感がする……気を引き締めろ俺!!!)

男「はい男ですけど……?」

黒髪「突然ごめんね男君……私のことわかる?」

男(かわいい……誰だろうこの人)

男(なにより胸が大きい!ポイント高い!)

男「えっその……中学の同級生?」

黒髪「高校の隣のクラスなんだけど…見覚えないかな?」

男「ごっごめんそこまでは……ところで用件は……?」

黒髪「ここじゃ言いにくいから…場所変えていい?」

男「はい喜んで!!!」

104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/16(水) 19:46:26.14 ID:enCDSllx

黒髪「突然ごめんね……でも我慢できなくて……」トコトコ

男「うっうん」トコトコ

黒髪「人気の少ないところ知ってるんだ」

男「うっうん」トコトコ

黒髪「……ここ」

男「ここか……確かに夜の公園ならひとっこ一人もいないよね」

ドクドクドクドク

男(何を不埒なことを考えているんだ落ち着け俺……心臓が破裂しそうだ)

男「……」

黒髪「……」

男(こっちから話を切り出していいのだろうか……?いや待とう)

男「……」

黒髪「……」ボソッ

男「……?いまなにか言っ」

黒髪「……男君浮気はよくないよ」バザァ

男「えっ?………お前は…不良!!!」

105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/16(水) 19:54:47.60 ID:HC/HQc1X

みとるよ

106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/16(水) 19:55:37.05 ID:NTzE9Q92

面白い

107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/16(水) 20:05:23.99 ID:enCDSllx

黒髪→不良「駄目だろ男君……女ちゃんに怒られるぞ?」

男「………てめぇッッ!!俺のドキドキ返しやがれクソが!!!!!」

不良「騙したのは悪かったよ……でも正直引っ掛かるとは思わなかったけど」

男(落ち着け俺……俺は嵌められたんだ…名簿で住所が割られたのか)

男(こいつの単独じゃない……明らかに先輩が絡んでいる…)

男(3人いるとしたら……嫌な予感がする)

男「くっ覚えとけ」ダッ

不良「あっ待て!!逃げるな!!」

先輩「俺から逃げられるとでも思っていたのか?」ガシ

男「……!!」

先輩「オラァッッ」ドゴォ

108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/16(水) 20:55:05.58 ID:hcJjH10c

カーチャン登場はちょっと予想外だた

109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/18(金) 20:42:34.69 ID:8XetSMSC

~~

不良2「憶測ですが男の仕業だと思います」

先輩「はぁ?どういうことだ?」

不良2「俺と不良が担任に名簿を見つかり怒られているときクラスの視線が俺達に向いているなか」

不良2「女は男のことを疑うように見ていたんです」

先輩「……?ちょっと待てよ女ちゃんは名簿に気づいていたのか?俺達3人だけだろ知っているのは」

不良2「昨日先輩が女に連絡入れたのでそこから察するものがあったのかもしれません」

先輩「……そこまではないだろ流石に…」

不良「コナン君でもそんなこじつけ思いつかないぞ」

不良2「……犯人は名簿が紛失したこたを知っている奴なのは間違いないです」

不良「俺達が犯人言うと違和感あるね」

不良2「ここからが本題なんだが……この間の昼休み俺と旧校舎行ったよな?」

不良「なんだよ急に……行ったな」

不良2「確かお前がトイレに行きたいから最寄りのトイレに行ったらさ」

不良「あぁ!誰かトイレで大便してた奴な…便所飯だってからかったよな」

先輩「?」

不良2「あれで気付いたんだ…わざわざ汚いトイレ使うために旧校舎来るとは思えない……」

不良2「おそらく頻繁に旧校舎に通う人物でお前と同じように最寄りのトイレで済まそうとしたんだろう」

不良「けっこう広いし人気ないから……今まですれ違うことがなかったのか」

先輩「昨日の旧校舎の出来事を盗み聞きされたと言うことか」

不良「お前まさかそいつが……」

不良2「あぁ……俺は男だと思っている……確信はもてないですが」

不良「確かにいま覚えばあいつ昼休み教室にいないし……」

先輩「なるほど……白はないな…良くてグレーだな詭弁だが」

先輩「後は……本人から直接聞けばいいだけさ」

先輩「男……覚悟しろよ…」

110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/18(金) 20:45:01.44 ID:8XetSMSC

~~

男「んぐっ………て、てめ…!!」

ボコスカボコスカボコボコアタタタタアッタァ!!

不良2「……」

不良「……ひでぇ」ボイン

不良2「お前いい加減パッド取れよ見苦しい…それともまたカツラつけるか?」

不良「うんつける」カポ

不良2「えっ……」

黒髪「いやこういう場面はヒロインがいないとダメでしょ」

不良2「」

黒髪「おっ男君!!!」

111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/18(金) 21:13:07.57 ID:8XetSMSC

先輩「……俺の聞き間違えかもしれないからもう一度聞く…」

先輩「……お前がやったのか?」

男「ゲホッゲホ……口の中切れたじゃねぇか」

男(もうどうにでもなれ……ここまで来てしまったらどの道たどり着くところは同じなんだ…)

男「やったってなんのことだよ……もしかして名簿のことか?」

先輩「……!!」ボカァ

男「うっ…」バタ

先輩「やはりお前だったか……」

先輩「どこで知った?旧校舎で俺達の会話を盗み聞きしたんだろ?」

男「……」ボソッ

先輩「?」

男「……友達が教えてくれたんだ」

先輩「なるほど……1人という先入観を捨てるべきだったな…まぁ犯人はお前に変わりはないがな」

男「……犯人?俺が?………ふざけんなカス!!!」

男「元はと言えばお前らが俺を嵌めようとしたんだろ!!!どの口が言ってやがる!!!」

112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/21(月) 19:43:18.22 ID:ZK67hzx5

先輩「うるせぇ!!!」ドスッ

男(まだ倒れるわけにはいかない!)

男「ううぁ」オットット

先輩「…?さっきと同じように無様に倒れると思っていたが」

男(……!次がくる!!)

…な…

男(…今のは?)

……諦めるな男!!

男(この聞き覚えのある声は…!)

先輩「ぼさっとしてるんじゃねぇ!!」ドゴォ

男「ぐわぁ!」ドサァ

男(あいつは旧校舎だからここにはいないだろ俺!)

男(殴られすぎて幻聴が聞こえたのかな……)

男(……けどお前の言うとおりだ!!)

男(考えろ俺!喧嘩じゃ勝てない…)

先輩「おいいつまで寝ているんだ…」

男(…勉強か?いや変なことを言うと反発を買いそうだ…)

男(そもそも興奮している今の相手に言葉が通じるとは思わない…)

男(……なんでもいいからとりあえずこの状況を打破するんだ!)

男(……!!)

男「よっと…」

先輩「やっと立ったか…遠慮はいらないみたいだな…」

113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/21(月) 20:10:17.01 ID:ZK67hzx5

男「……先輩ってやさしいですね」

先輩「は?どうした急に……」

男「だって先輩さっきから俺のこと何回も倒してボコボコにしているのに……」

男「……1度も蹴りを入れてないじゃないですか」

先輩「………」

男(先輩は一方的な暴力で興奮状態になっても俺に蹴りを入れなかった……)

男(きっと無意識ながらに自分の足を……サッカーを汚したくないという誇りがあるんだ)

男「……PK勝負しようぜ先輩」

黒髪&不良2「!?」

先輩「………なに言ってるんだお前」

先輩「知っているかもしれんが俺はサッカー部……今はこんな身だが一応元主将だ」

先輩「お前が経験者だとしても勝ち目はない」

男「自信満々じゃないですか…PK勝負やりたいんですね?」

先輩「そんなことは一言も」

男「……負けたら言うことをひとつひ聞く……いいですね」

黒髪「は?」

不良2「おい正気かお前?…無条件で言うこと聞くと言っているようなもんだぞ?」

先輩「まて不良2……」

男(大分冷静さを取り戻したようだな…正直俺のほうが興奮している)

先輩「……で?いつやるんだ?」

男「……先輩の謹慎解けたらでいいですよ…高校のグラウンドで」

先輩「……」

114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/21(月) 20:49:25.43 ID:ZK67hzx5

男「俺が勝ったら……女に金輪際関わらないでください…そこの2人も」

先輩「………フン」トコトコ

黒髪「先輩待ってください!」ドタドタ

不良2「……」トコトコ

男「………」

男(黙って去るということは勝負受けてくれるんだろうな…)

男(冷静になって考えてみると俺はなんてことを口走ってしまったんだ…)

男(自分の身を守るために口走ったとはいえ)

男(俺は負けるわけにはいかない…!)

男(意地があるんだよ男の子にはな!!)


こうして男の体が悲鳴を上げる特訓の日々が始まった

115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/21(月) 21:18:02.91 ID:ZK67hzx5

~~昼休み旧校舎~~

うんこ「おめぇ最近旧校舎で見ねぇから心配したんだぞ?学校休んでたのか?」

男「そこは友達出来たのかとか言ってくれよ……」

うんこ「おめぇじゃ無理だろ……でなにかあったのか?」

男「あぁ…それがさ…」

俺はこの間の出来事を簡潔に話した

先輩にボコボコにされて傷が治まるまで休んでいたこと

先輩とPK勝負をすることになったこと

うんこの声が聞こえたことも伝えた

うんこ「なんだおめぇてっきり名簿でしくじったのかと思ったぞ」

うんこ「良かったじゃねぇか!喧嘩じゃ勝てねぇんだから勝機はあるだろ!」

男「俺もそう思っていたけどさ……」

うんこ「でも言っちまったことは仕方ねぇぞ!!」

うんこ「んで決着の日はいつだ?」

男「担任は半月はこないって言っていたから…2週間かな」

うんこ「そっか……おめぇ負けたときのことは考えているか?」

男「あぁ……鼻からスパゲティ食べたら許してくれるかな」

うんこ「そんなかわいい罰ゲームだといいけどな……相手は不良なんだろ?」

男「正直ボコボコにされたときより酷い結果になるかもな」

男「でも後悔してないよ俺は……うんこのおかげかな」

うんこ「だからオラは旧校舎の精霊だから公園でボコボコにされてたおめぇに声なんてかけられねぇぞ?」

116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 10:08:52.25 ID:iLaSf5Wk

見てるよ頑張れ

117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 10:28:20.54 ID:HTDS4xT9

飽きたので第1章は飛ばして完結編書きます
一応3部構成(学年別)で考えてましたがこのペースでは無理があると思ったので
完走を最優先します

118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 10:29:25.89 ID:4EFE98Qg

大長編であったか

119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 10:36:42.72 ID:HSA/nZjR

楽しみにしてるわ
気が向いたらスピンオフって形で飛ばしたやつも書いてくれ

120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 12:03:10.85 ID:HTDS4xT9

最終章
~~旧校舎の亡霊~~


男(もう3年生か……)

先週入学式を終え新たな新入生を迎えて1週間

部活紹介などの行事を一通り終え授業が始まった

俺も2年生の時に将棋部に入会したが今年の部活紹介で壇上に立ったのは後輩だった

この後輩のおかげで2年次の時は散々な目にあってしまった

不良2→B「どうした男……難しい顔して」

男「いやなにもないよ…進路のこととか考えてたんだ」

こいつは不良B

同じ特進クラスの友達だ

こいつには1年次悪い意味で世話になったが先輩が改心してから絡むようになった

1年次の時俺は先輩と負けたらひとつ言うことを聞くPK対決をした

1点だけ取れたが案の定負けてしまったが先輩の命令は「女をいじめたこと、殴ったことを許してほしい」だった

先輩は公式試合で才能のある選手とぶつかり真面目にサッカーをやって報われないと思い

自堕落な生活を送っていたが俺のおかげで目が覚めたらしい

その日から先輩はサッカーにストイックになり股をかけていた彼女と全員別れ真面目になった

それに影響されるようにサッカー部の意識は高まり先輩は再びキャプテンになった…

これが俺の1年次の出来事だ

121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 12:36:42.02 ID:HTDS4xT9

男「あれっそういえば先輩の進路お前に聞いたっけ?」

不良B「この間話さなかったか?プロチームの傘下に入ったよ…」

不良B「先輩は嫌がったがサッカー部で胴上げしたんだ…

不良B「おかげでみんなやる気が出てレギュラー争いも熾烈になってる」

男「そっか…すごいんだな先輩」

不良A「お前ら俺を除いてなに楽しく話してるんだよ」

不良B「ここは特進クラスだぞ馬鹿は帰れ」

不良A「俺キャプテンだから無効だからそういうの…まぁお前と男に聞きたいことがあったから来たんだ」

男「なんだよ聞きたいことって……また女装したいのか?」

不良A「うるせぇカス…いや最近クラスで話題なんだけどさ」

不良A「旧校舎の亡霊って知っているか?なんでも夜の誰もいない旧校舎からうめき声が…」

男「」

不良A「…流せ…流してくださいと聞こえたらしい」

男(あっ……やっぱり)

不良A「ほら俺たち旧校舎によく立ち入るだろ?だから言っておきたかったんだ」

男「俺はべっ…別に旧校舎に立ち入らないけど」

不良B「へぇ…本当かな?」

不良A「だから俺さ男が声の正体なんじゃないかと疑ってるんだ」

122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 12:48:11.68 ID:HTDS4xT9

男「悪いけど夜中に学校に用なんてないよ…人違いだろ」

不良B「夜図書室で残って勉強する人もいるし……」

男「違う違う」

不良A「いやそれが被害に遭ったのは学校で遅くまで勉強してた奴なんだ」

不良B「頭いい奴だから信憑性があるといいたいのか?勉強しすぎで頭イったのかもしれんぞ」

不良A「そうかもしれないけど…女さんに限ってそれはあるかどうか…」

男「えっ女さんなのか?」

不良A「そうだよ…図書室帰りに立ち寄ったら…って今日女さんが騒いでいたよ」

不良B「ということは被害は昨日か?」

男(やっぱり……流し忘れたんだ)

123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 13:04:02.67 ID:HTDS4xT9

男(悪いうんこ……今日すぐ流すから待っててくれ)

不良A「お前女さんと付き合ってるんだろ?心配じゃないのか?」

男「えっ?な…なんだよ唐突に」ギク

不良B「知ってるぞ俺達は1年次からの付き合いだろ?」

男「確かに気さくに話せる女だけど付き合ってないよ」

不良A「……二人きりの時は下の名前で呼んでるとかしてるんでしょ?」

男(うっ…)ギクッ

男「してないよ本当に…本当だからな?」

不良A「まぁとりあえず女さんにフォローしてやれよ…時間だし自分のクラスに帰るわ」

男「おうわかった」

124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 13:31:09.32 ID:HTDS4xT9

~~昼休み旧校舎トイレ~~

男「昨日はすまんうんこ…流し忘れた」

うんこ「……おめぇに伝えることが2つあるぞ」

男「おっおう……」

うんこ「ひとつ……オラ昨日人に聞かれたかもしれないぞ…暗くて顔はよく見えなかったが」

うんこ「あの叫び声……お前の彼女の女だぞ…」

男「流し忘れた俺が悪いが……旧校舎の精霊なんだからさ…なんですぐ気づかなかったんだよ」

男「お前旧校舎から俯瞰してるんだろ?だったら…」

うんこ「その件はオラが馬鹿だったぞ…」

男「終わったことは仕方ない……次は?」

うんこ「二つ目は……おめぇ昨日あのあとお尻拭いてないだろ」

男「……は?」

うんこ「おめぇ昨日『授業に遅れる』って言ってオラを流すの忘れただろ?」

男「あ……あ……」プルプル

うんこ「次から気を付けろよ?」

~~

J( 'ー`)し「さてと下着を洗わないと……ん?」

J( 'ー`)し「クッサッッッ」

125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 14:08:42.12 ID:HTDS4xT9

~~放課後旧校舎~~

女「ごめんね……付き合わせちゃって……ちょっと怖いんだ」

男「本当なのか?ここで声を聞いたのは?」

男(どうしたものか……とりあえずトイレには近づけないほうがいいな)

女「うん……ここに来るの久しぶりかも」

男「……旧校舎で先輩に告白されたんだっけ?」

女「知ってるくせに……でも男のおかげでいじめはなくなったし気にしてないよ」

女「でもあの3人が更正したのは意外だったけどね…いつのまにか普通に話す仲になってるし」

男「確かに……2年次もクラス一緒だっし変な縁があるなぁ」

女「ふふっ……そうそう確かここら辺で声が聞こえてきて怖くて逃げたの…」

女「………」

男「そっか……ん?どうかした?」

女「………」

男(今日はなんだがおかしいな…)

男「おい」

女「……えっあ…ごめん」

男「怖くなった?」

女「違うの……なんにもないよ」ニコニコ

男「そうか…ならいいんだけどさ」





126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 14:34:07.38 ID:HTDS4xT9

~~放課後男の家~~

男(今日の女はなんだが調子悪かったな…)

男(それに夜中まで図書室で勉強してるなんて今日初めて知ったぞ)

男(もしかして俺と一緒の大学に行きたいとか考えてるのかもしれない…!)

男(俺も頑張るか…)

ピロリンメールだよ

男(誰だろう…女かな)

後輩『男先輩!なんで今日部活来ないんですか?』

後輩『入部希望者たくさん来たのに
私将棋わからないんですけどふざけんなカス』

男(じゃあなんで将棋部にいるんだよ…)

こいつは俺が2年次で悪い意味で世話になった後輩である

入学そうそう小悪魔フェイスで学年美少女トップという称号を得て

男子生徒に賞賛され女子生徒に嫉妬の荒らしを起こした

俺に惚れたとかほざいて付き待とってきたが実は先輩の元彼女(股をかけられていた1人)であり

サッカーで有名な先輩の玉の輿を狙っていた後輩は桃色を忘れストイックになった先輩に振られて

その原因が俺だと知ってなんだかんだ付きまとってきた後輩のせいで

全男子生徒を的に回し俺のスクールカーストは急加速で地に落ちた

放課後後輩に惚れた男共は金属バットを持って校内をふらついており

校門にも待ち構えているので家に帰れず
俺はぷるぷる震えながら旧校舎で寝泊まりした

127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 15:36:19.23 ID:ErSOzH2m

カーチャン登場ワロタ

128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 15:59:12.82 ID:NMQb0Vxi

クッサのやられたわ

129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 18:05:45.20 ID:HTDS4xT9

男『ごめん今日は頼まれ事があったんだ明日は顔出します』

ピロリン

後輩『絶対だぞ(^o^)』

男「はいはい」

ピロリン

男「ん?また後輩か?」

女『今週末暇?暇なら散歩に付き合ってほしいです』

男『わかった!気分転換しよう!』

男「よし!!久しぶりの女とデートだ!!」ワクワク

~~日曜日~~

男「駅からけっこう歩いたね…ここかな?」

女「うんここ…この霊園に私家のお墓があるの」

男(お墓デートとかレベル高すぎるだろ……)

女「本当ごめん付き合わせて…後で事情話すから」

130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 18:18:44.50 ID:A23W+H4/

そろそろラブラブエッチくる?

131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 18:27:02.33 ID:HTDS4xT9

~~女家のお墓~~

男「あれ……お供えの花新しいけど」

女「本当だ……きっと私の両親だよ」

女「私はお盆とか行事の日にしか訪れないけど……知らなかったな…頻繁に来てたんだ」

男「そっか……ん?」

男(これ忌日か?平成○○没……満18才)

男(同い年じゃないか……聞かないほうがいいよな…)

女「……気づいた?……ここには私の兄が眠っているの」

男「………」

女「私が物心ついたときにはもういないから大切な人を失った悲しみは正直あまりないけど」

女「物心つく前なのに兄の記憶だけは鮮明に思い出せるの」

女「あぁ…気にしないで…けして不幸な事故とかそういうのじゃないの」

女「男になら話して……いや男に聞いてほしいからここに連れてきたんだと思う」

女「……兄は自分の手で自分を終わらせたの」

132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 18:43:23.46 ID:HTDS4xT9

男「えっ…?」

男(……自殺ということだよな)

女「……いじめられてたのかそこまではしらないけど兄が…じさ…死んだのは卒業を迎えた3月過ぎなの」

男「………大学受験か?」

女「……私もそうなんじゃないかと思ってる……」

女「兄の通っていた高校は…私達と一緒なんだ……」

女「兄は……''旧校舎''でうんこを洩らして自殺したみたい……」グス

男(……嘘だろ?………)

女「ごめんこんな話して……けどその……同じだったから」

男「……え?」

133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 20:48:25.04 ID:3qLLQ0Hj

まさかうんこは

134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/23(水) 21:30:35.33 ID:7SahLDgS

自分の手で自分を終わらせたのとかいう表現やめてよ。恥ずかしくなるじゃん

135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/24(木) 18:12:18.12 ID:H46Z/tEa

女「……男と兄の志望大学が同じだったから…」

女「別に隠していたわけじゃないけど…話してみたかった…それだけ」

男「今回の件で初めて知ったけど図書室利用して遅くまで勉強してるんだって?」

男「もしかしてさ……」

女「うん……卒業後も男と一緒にいたいからできれば同じ大学入って……その…」

女「一緒に同じ部屋で下宿できたらな…って考えてさ……ほら下宿費用半々にできるじゃん?」

男「えっ?…あうんうん」

男(女に頻繁に会えるように自宅から通うつもりだったんだが…そこまで考えていたのか)

女「それで去年男の志望校聞いたら…ってことなの」

女「私は男と違って特進クラスじゃないし正直入れる大学に入って男と下宿できればよかった」

女「けど兄が目指して届かなかったところに……兄の代わりに……」

男「……」

男(なぁうんこ……お前は俺の背中を強く押してくれる親友だ……)

男(けどもしお前が……いやあり得ない…そうであってほしくない)

男(俺が漢として…友として尊敬するお前は……自殺するような脆弱な男なわけないよな?)

男(なぁ……違うよなうんこ…)

136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/24(木) 18:43:29.22 ID:jBCZ7m4/

~~男の家~~

男「……」

男(……一年次の時うんこは自分のことを旧校舎そのものだと言っていた)

男(実際うんこのおかげで旧校舎でたむろしている不良達の会話を俺に伝えてくれたのだから間違いない)

男(あの時代を感じさせるボロクソの旧校舎がうんこ…)

男(うんこは俺の雑談相手になってくれたが…長い年月の過去はあまり話してくれなかった)

男(いや……きっと話せなかったんだ)


男(うんこの正体は幽霊で案外近年に旧校舎にとりついたのか…それとも)

男(旧校舎が長い年月をかけてうんこという意識が生まれその前の記憶がないのか…)

男「もし前者の幽霊が……女の兄だとしたら」

男「そう仮定すると…曖昧とだけど繋がるんだ…」

男「女は兄と同じ大学を受験するため遅くまで図書室を利用している…」

男「それで女は…夜遅く兄の死んだ旧校舎に足を運んだ」

男「うんこの声を聞いて逃げ出して翌日俺と確認しにいった」

男(あの時の女の様子はどう考えてもおかしかった…)

男(週末は兄の墓に……俺にいろいろ話してくれた)

男(女は兄の記憶は今でも鮮明に思い出せると言っていた……)

男(きっと……)

男(夜遅くに旧校舎に足を運んだ日になにかあったんだ…)

男(うんこの声が……兄と一緒だったんだ!!)

137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/24(木) 19:18:54.87 ID:jBCZ7m4/

~~

女「……ここはどこ?……あぁ前に住んでたマンションか…」


お兄ちゃんまってー!!


女「あれは……私と……お…お兄ちゃん…えっなんでえっえっ?」

兄『なんだいお兄ちゃんになにかようかい?』


私もお兄ちゃんの高校一緒にいくー!!


母『ダメよお兄ちゃん遅刻しちゅうかでしょ?ダーメ』

やだやだやだー!!!!


兄『大丈夫だよ帰ってきたらたくさん遊ぼうな!!』

女「だっダメよ!!お兄ちゃんは勉強しなきゃいけないんだから!!

女「だって落ちたらお兄ちゃんがしんじゃ…」


……うん!!ぜったいだよ!!


女「ダメ……ダメだよ……やめてよねぇ…」ポロポロ

女「私の我儘のせいでお兄ちゃんが…お兄ちゃんが!!!」

ピピピピ…ピピピピ…ピピピピピピピピ

~~

女「……夢か」メザマシポチ

138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/24(木) 21:39:48.97 ID:MwIO9AjG

女の兄のこと自殺するような脆弱な男なんて言ってやるなよ

139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/25(金) 18:57:43.05 ID:JjTmHIJ8

女「もしそうだとしたら………私のせいでお兄ちゃんは……」

女「……あっメールがきてる…誰からだろう」ポチポチンポ

男『起こしたらごめん』

『放課後もう1度旧校舎にいかないか?もちろん2人きりでだ』

女「なに考えてるのよ…男」

女『わかった』ポチポチ


~~放課後旧校舎~~

女「放課後といってもこんな時間まで遅くなるとは思わなかったけど」

女「……まぁ一緒に図書室で勉強できてよかったけどさ」

男「悪い……出したいものが出せなくてな…」

女「なによ出したいものって……話なら別にここじゃなくても……」

男「いやここじゃなきゃ駄目なんだ……そうだろ?」

男(そうだろ?うんこ…)プルプル

女「……?どうしたの?体調悪いなら…」

男「いや……便意を我慢しているんだ」

女「……え?じゃあトイレ行ったほうがいいよ?お腹大丈夫?」


男「いや……ここでする」ズルズル

140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/25(金) 19:00:59.40 ID:YRGJ+a+P

まさかの展開

141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/25(金) 19:15:54.34 ID:JjTmHIJ8

女「」

男「ふっ……ふん」カチャカチャ

女「男!!?ちょっと早まらないで!!肩貸すからトイレまで頑張ろう!!?ね!!」

男「いや……ここまで脱いじゃったし…それに……限界…」スッポンポン

女「なんで上も脱いでるんだよ!!!!!」

女「あぁどうしよどうしよ…ていうか普通にちんこ見えてるし……」

男「ふん!!!」

女「……ば…ばかぁ……今日の男へんだよぉ……」

男「……すまん女……この方法しか思いつかなかったんだ」

女「……?な……なにいって…」

男「兄貴に逢いたいんだろ!!!」

女「えっ…?」

男「女は俺に兄貴のこと話してくれただろ!!……俺も女に伝えなきゃいけないことが…」

男「あるんだ!!!!!!!」

ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!


142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/25(金) 19:28:13.61 ID:6p56BOqI

男らしい

143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/25(金) 19:30:47.07 ID:JjTmHIJ8

男「なぁ……そうだよな兄貴」

男(女はうんこの声を聞いて兄だと認識した……絶対そうだ)

男(うんこ……お前が人間の頃の…兄としての記憶が今なくても…)

男(女のことを思い出せるはずだ!!!)

男「おいうんこ……返事しろよ…おい」

うんこ「……」

男(……うんこ…その沈黙はyesと受け取っていいんだな?)

男(うんこが初めて俺に話しかけてくれたのは……俺がぼっちで可哀想だからじゃない)

男(俺の力が必要だったんだ……不良に絡まれた妹を助けるために!!)

女「……なによさっきから兄貴兄貴って……私の兄のこと!?」

女「……ふざけないでよ」

男「えっ?」

女「だってそうでしょ!!?あんななに人前で脱糞してるのよ!!!馬鹿じゃないの!?」

女「私は男のことが好きで信用して話したのに……なんでこんな目に遭わなきゃいけないの!!?」

144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/25(金) 20:01:30.48 ID:JjTmHIJ8

男「いやちょっと待ってくれこれには事情が…」

女「事情!?じゃあ男はわざとうんこ漏らしたの!?」

女「信じられない……私は…」

男「なぁ……女はなんで俺に兄のことを話してくれたんだ?」

女「だから男を信用して……」

男「本当にそれだけか?」

男「ここの旧校舎で……兄貴を彷彿させるなにかがあったから…」

男「俺に兄貴のことを話す気になったんだろ?」

男「ここからは憶測だけどさ…俺が1年次の時のいじめを止めたときのように」

男「…女は俺にこの兄貴の問題を解決することを期待して……話してくれただろ?多分」

女「……だからってうんこ漏らすこととなにが関係あるの?」

女「そもそも私は兄に会う資格はない!!」

女「兄……お兄ちゃんは私のせいで死んだんだもの!!!!」ダッ

男「あっおいまて女…」

違う!!!お前のせいじゃない!!

女「………えっ?今の声…」

女「あの夜の旧校舎の時と同じ声…」

男「……」

うんこ「俺のこと覚えてくれてたこか……あのときまだ2歳くらいだろ?」

女「………あっ…あっ…あぁ……」ポロポロ

女「お……おに……おにぃちゃぁん」ウワーン

145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/25(金) 21:46:44.11 ID:JjTmHIJ8

うんこ「……俺が死んだのはお前のせいじゃない……」

女「えっ……?」

うんこ「……俺は高校時代友達なんて1人もいなかった……いつも旧校舎のトイレで飯を食べていた」

男「……」

うんこ「だから妹のお前がなによりの支えだったんだ……」

うんこ「俺は妹にとってかっこいいお兄ちゃんでいようと思って苦手な勉強を頑張ろうと思った」

うんこ「お前は自分の我儘で俺の勉強時間を奪ってしまったと考えているかもしれない」

女「………それは」

うんこ「違うんだ…お前がいてくれたおかげなんだ全て…」

女「じゃあなんで……自殺なんかしたのよ……お兄ちゃん!!!」

うんこ「……」

うんこ「……受験失敗してお前にかっこ悪い所を見せるのが怖くなったんだ」

女「かっこ悪くないよ!!!!!」

女「お兄ちゃんは当時私とたくさん遊んでくれたでしょ!!?私今でも鮮明に思い出せるよ!!」

女「幼い私の我儘に嫌な顔せず付き合ってくれて…たくさん遊んでくれて…」

女「私が怪我をしそうになったとき…お兄ちゃん庇ってくれたよね…」

女「私にとってお兄ちゃんは……世界で1人のかっこいい兄貴だよぉ…」

女「なんで……なんで死んじゃうのよ馬鹿……」ウワーン

うんこ「だから妹よ…自分を攻めないでくれ……」

うんこ「死んだ人間に明日はないがお前にはあるんだ」

女「ぐす……」ポロポロ

うんこ「いつまでも泣いてるとお兄ちゃん起こるぞ?」

うんこ「……ありがとうな男…妹を頼んだぞ」

男「えっ?おいお前まさか…」

うんこ「妹!!」

女「えっ……?」

女「父さんと母さんを頼むぞ……それと…」

うんこ「……」ボソボソ

女「…!……わかった…私に任せて!」

男(……?)

146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/25(金) 21:53:58.94 ID:T6wUgoo9

くせえよ

147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/25(金) 22:09:46.73 ID:JjTmHIJ8

うんこ「もう心残りはなくなった……じゃなあ……二人とも…」

女「もう会えないの……?」ポロポロ

うんこ「なに言ってるんだよ…俺はもう死んでいるんだぞ?」

女「………そっか」ポロポロ

うんこ「……男…お前には世話になったな……じゃあな」

男「……あぁ…じゃあな」

うんこ「じゃあな……」

女「……うん」

………

男「もう暗いから帰ろう……今日は送るよ」

女「………ん」トコトコ

~~次の日の旧校舎~~

男「」モグモグ

男「あっ出る」ブリュブリュブリュブリュブリュレ

男「おいうんこ……昨日は唐突にあんなことしてごめん…」

男「けど女が悩んでいるから……解決してあげたかったんだ……」

男「おいうんこ」

男「嘘だろ…?」

男(俺はてっきり……女が自立するための演技かと思っていたんだが…)

男「………」

148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/03/25(金) 22:15:04.40 ID:JkiLrit/

まだ便所飯してんのか


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