美少女「......活字性......快楽伝達病?」 #45

45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/11/12(木) 02:49:41.55 ID:za4Yv2GI

自分はなんて大変な病気になってしまったのだろう。
そんな思いが少女の頭をよぎる。
本を読むだけで、......正確には活字を読むだけで、脳がそれを自らが受けている快楽と錯覚してしまう。
つまり、快楽をシンクロさせてしまうのだ。
活字劇の中の人物と感覚を共有する。
普通に考えれば、夢物語の中の話だ。
......ここで、少女の中に恐ろしい疑問が浮かんだ。
考えるだけでも恐ろしかったが、一度それを考えたら、行動せざるを得なかった。

共有するのは、本当に快楽だけなのか?
ベットの側にあるナイトテーブルの上のメモ帳とペンを手に取り、試しにいくつかの例文を書いてみる。

"私の目の前にはパンがある。"

活字に目を走らせる。......しばらく見つめるが、もやもやとした感覚以外、何も感じはしなかった。

娘「......何がいけないのかな? 」

少し文を変えてみる。

"私の目の前には、よくトーストしたパンがある"

しばらく見つめていると、今度は微かにパンの香りが漂ってきた。

娘「......状況の説明だけじゃだめなんだ」

実験を続ける。

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