ですりん「い、いやぁ......さわらないでぇっ......」ジタバタ ID:NI5TdJBt

53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/09/08(火) 03:28:32.38 ID:NI5TdJBt

「んー、今日も良い天気」
あくびをしながら背伸びする。窓から差すさっぱりした朝の日差しが眩しい。
「......ほ。......さ、顔洗おっと......あら?」
ふと枕の横のスマホに目を移す。ピカピカ緑色にと光るランプ。誰かから、メッセージが来てるようだった。
「誰よ......えっ!?ですりん!?」
送信元にあったのは友人、それも最近連絡がとれず、どうかしたのかと思っていた友人の名前であった。
「なになに......『エリカ。突然なんだけど、今日会える?相談したいことがあるの』......なによ改まって。......『良いわよ。何時に何処かしら?』......っと」
少し違和感を覚えたが、すぐに返答する。なにより最近音沙汰のなかった友人の頼みである。無下にはできない。
返信を待つ間、顔を洗い朝食の用意をする。
こんがりと焼いたトーストにイチゴジャムを塗り、側には甘いコーンのポタージュに、瑞々しい野菜のサラダ。
「うふふ。エリカに相応しい、優雅な朝食だわ」
一人呟き、食べ始める。まずはポタージュ。
程よくとろみがかかっており、スプーンでかき混ぜると、途端に香ばしい香りが鼻孔を擽る。
口に運べば、玉蜀黍の豊かな甘味と可愛らしい食感が、エリカを喜ばせる。
次にトースト。薄茶色に色付き、サクリと音を立てるその向こうには、きめ細かいふっくらとしたパン生地が待っていた。そしてイチゴジャムから流れ込む甘酸っぱさが、見事に調和している。
最後に、青々としたレタスとちょこんと乗ったプチトマトのサラダ。美しさには、新鮮な野菜はかかせない。
満足して食べ終わると、スマホのランプがまた光っていた。
『お昼頃、駅前のショッピングモールの西口で』
ショッピングモールか。ふむ。久しぶりのですりんとのお出掛けだし、お洒落していかなきゃね。うーん。今日は天気も良いし、朝食も美味しかった。
とっても良い一日になりそうだわ。


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