ですりん「い、いやぁ......さわらないでぇっ......」ジタバタ #95

95エリカ:2015/09/16(水) 17:33:46.34 ID:B5V5IIBM

「黙れお!」

我に帰り、怒声をあげながらのそのそと起きあがろうとする男の首筋に、
エリカの鉄槌が、蛇のようにしなりながら叩きつけられる

「ぎゃぷっ!」
「このように、お互いが下半身の利かない体勢では体重が乗らないので、
貴方がしたような突き方では有効な打撃は与えられません。
やってみせたように、上からしなりを効かせて急所に叩きつけるのがよろしい。
もっとも、エリカの体重では致命傷とはいきませんが」

「ぎゃふぅ、ぎゃふぅ、痛えなこのやどお!」

痛みと怒りで我を忘れた男は、本能のままにエリカに掴みかかり、体重任せに押し潰そうとする。
次の瞬間、右足を伸ばした正座の姿勢を取っていたエリカの腕先と腰が神妙な動きを見せると、男の下半身が跳ね上がり、180度回転して頭から床に突き刺さる。

「ぎゃ……ふ……」

無駄に肥え太った我が身の体重を頭の一点で受け止めた男は、一声呻くと意識を失った。



さて、読者の皆様は、醜男がエリカ様にかかっていく度に転がされる様を奇妙に思っているだろうか。

「チートだろ」「超能力とかさめるわ」

このように思っているかも知れない。
否。
合気道には、「座取り」という、正座した状態から相手を投げ飛ばす技法が存在する。
齢五つにして「植芝盛平翁の再来」と謳われ、本来存在しないはずの合気道八十段を誇る超級者、空前絶後、
大エリカ様ともなれば、片足を繋がれた状態で投げを打つなど児戯に等しいのだ!

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