ですりん「い、いやぁ......さわらないでぇっ......」ジタバタ #94

94エリカ:2015/09/16(水) 17:31:15.05 ID:MmxmcXVZ

コンクリートの床に滴り落ちる吐瀉物を見ながら、何故自分はこんなことになっているのかを自らに問う少女。
エリカは、出来心で貴重な時間を無駄にした事を、深く後悔した。
窮地を味わうのも一興と、ですりんに命じて一芝居打ったものの、
この醜男は、こうまで無為無策に、粗末な戒めと稚拙な暴力のみで、このエリカ様を支配するつもりだったとは。
つまらない。つまらない。

「まったく、本当につまらない」

つい心情を口に出してしまう。

「あ?何か言ったかお?」

男は、もはや手折るばかりと思っていた儚い花が、
突如見上げるばかりの大樹に変わっていたかの様な感覚を覚え、
身震いすると共に、思い通りにならない相手に苛立ちを募らせる。

「調教しがいのあるメスだお!もう一発いくお!」

先ほどと同じように身を引き、大振りの拳をエリカの腹部に叩き込む。
いや、叩き込んだつもりだった。しかし、気づけば天井を向いて大の字になっていた。

「なん……?あ、あえ?」
「はあ……幼稚な暴力はお得意なようだけど、あなたは戦いという物を何一つわかっていないのね。
ただ痛めつけるのもつまらないから、少しレクチャーしてあげましょうか」

「題して、『エリカが教えてあげる』」

エリカ様は教えたがりなのだ!

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