ぐちゅぐちゅと、暴漢が秘洞を犯す音がくらい部屋に響き渡る。
あの痛々しく忘れられぬ日。あれから数日がたち、ですりんは見も心も疲れ果てていた。
「......うっ、......ふぅ」
壁に寄りかからせ内股になっている足を、溢れだした白い跡がなぞる。
「......いつまで」
「うん?何か言ったかお?」
「......いつまで続くの」
最早ですりんの目には一筋の希望さえなく、ただ壁の汚れを見つめる日々であった。
「だから、なんだも言わせるなお。ですりんたんは僕のものなんだお。だから、一生僕の奴隷なんだお」
非情な言葉とは裏腹に、彼女の心は冷静だった。何を言われても、受け入れるしかないのだ。
「......さ、もう一回いくお」
気を取り直したかのように、男の呼吸が荒くなり、熱い物がですりんに宛がわれる。
そして、臀部を鷲掴みにされながら一息に貫かれる。
「......かはっ」
「デュフ。相変わらず一気挿れは気持ち良いおっ......」
あの日から、酸化する鉄のように錆び付いていたですりんの日々に、一つだけ変化があった。
それは、今までにはない快楽の飛沫が、ですりんに向かってきたのだ。
「......くっ、はっ......」
「......おっ?ついにですりんたんも気持ち良くなってきちゃったかお?」
「......そ、そんなわけ......ないでしょっ......」
嫌がる気持ちとは裏腹に、飛沫は波へと変わっていく。
「い、嫌っ......嫌なのにっ......」
そして少女は、黒い欲望の大海に、ついに沈んだ。