「うふふ……」
エリカは無機質な部屋で冷たくなった肉塊を撫で回していた
「これでもう、あなたは私だけのもの。ですりんには渡さない」
子供が抱く独占欲によく似た感情が、いつの間にか彼女を支配していた
「さあ、わたしの家で大事に飼ってあげる……」
そう言うと、彼女は肉塊を背負おうとする。しかしその肉塊は、彼女の硝子の様な身体にしてみれば、余りにも大きな荷物であることは誰の目にも明らかであった
何度かそれを試みた彼女も、自分には不可能であることを理解し思案した
彼女は肉塊の股間にある物の根元に鋏を充てがうと、振り絞れるだけの力を込め、肉塊から男性器を切り離した
「仕方が無いけど、これがあればわたしはあなたとずっと一緒にいられる……」
男性器であったものをペロリと舐めると、彼女はそれを愛おしそうに胸に抱き、家への帰路を急いだ