「コンビニ行ってくる」から「大根という存在が消滅した」までを繋げるスレ 第二部 ID:qGgHAgs2

290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/09/08(火) 17:07:10.31 ID:qGgHAgs2

この話は、私の祖父が私の曾祖父に聞いた話らしい。
祖父はこの話を、教科書に載る程有名な話と言っているのだが、私の時代の教科書には載っていない。
友人も、祖母も、父も母も、周りの全ての人間がこの話を知らない。
勿論ネットで検索しても見つからない。
祖父がこの話を初めて話したのは、私が18の時だ。
祖父といつものように笑いながら話していると、
突然祖父が真剣な表情になり、「今から話す事をしっかり覚えておきなさい」と言って話し始めた。
聞いた覚えの無い変な話だ。遂に祖父はボケたかと思った。
だが、あき竹城という人物の名が出た途端、私はとてもこの話が懐かしく感じた。
気のせいだと思ったが、メロスという名前が出た瞬間また懐かしく感じた。
次は南アフリカという地名。
自分が体験した出来事を振り返っているような感覚だ。

291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/09/08(火) 17:32:09.89 ID:qGgHAgs2

祖父は、この話をこの世界の歴史だと語っている。
だが、そんな歴史はどこにも記されていない。
この世界のある一つの存在が、何度も消滅し、
そして何度も復活するという話と、私は受け止めている。
祖父がこの話をして約500日後、私は妙な夢を見た。
フレディと名乗る青年と、魔王の子孫と名乗る青年が、私に「お前、俺達の事を忘れたのか?」と問いかける。
その後、フレディは後ろから誰かに太めの剣で切り裂かれ、魔王の子孫は霧の様に消える。
こんな夢が毎日繰り返されている。
不思議な事に、フレディも魔王の子孫も、祖父が語る歴史に登場する人物だった。
祖父がこの話をして1289日が経ったある日、一人の青年と出会った。
彼の名前はオダイコン・フレディ。
祖父が語る歴史に登場する人造人間と同じ名前だ。
歴史の登場人物と同じ名前というだけでも充分不思議なのだが、
彼は、夢に出てくるフレディと全く同じ顔なのだ。

292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/09/08(火) 17:59:02.17 ID:qGgHAgs2

彼と初めて出会ったのは、祖父の葬式だった。
祖父の隠し子らしい。
本来、祖父に隠し子がいることに驚くべきなのだろうが、私が驚いたのは、
彼が祖父の話す歴史に登場する人造人間と同じ名前である事、
そしてあのフレディと同じ顔という事。
彼は私より年下で、まだ学生らしい。
私は彼に話しかけてみた。
私「こんにちは。」フ「・・・」
無視されたのかと思っていたら、彼はこう言った。
フ「俺は本当にそこで眠っている人の息子なんですか。」
私は驚いた。
私「君は知らなかったのかい?」
フ「はい・・・。突然母親に連れてこられて、この人があなたの本当の父親よって言われました。全く、最悪の日本旅行ですよ。」
彼は海外に住んでいて、この日初めて日本に来たらしい。
自分がハーフの人間だとも知らなかったそうだ。
日本語を喋れるのは、母親がもしもの為に習わせていたからだそうだ。
フ「さっき母親が、『私はあなたをこの年齢まで育てました。望まれず産まれたあなたを必死に。だからもう休ませてください。さようなら。』と言って去っていきました。」
彼がそういうと、彼は号泣し、その場に崩れ落ちた。

293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/09/08(火) 18:11:20.14 ID:qGgHAgs2

これがオダイコン・フレディとの出会いだ。
彼は今、私の家で暮らしている。もう今は兄弟のように仲が良い。
男二人、協力しあい必死に生きている。
最近、フレディがこんな事を言っていた。
フ「俺の学校に魔王の子孫とか名乗ってる妙な奴がいるんです。初めて会ったときは変な人だと思いましたが、根はとても良い奴なんですよ。」
私は物凄い勢いで、「そいつの写真あるか!?」と問いかけた。
フ「え、えぇ。ありますよ。はい。」
夢に出てくる魔王の子孫と顔が全く同じだった。
私「そいつと次いつ会う!?」
フ「週末です。」
私「ついていってもいいか!?」
フ「まあ、構いませんけど、何故です?」

294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/09/08(火) 18:23:11.31 ID:qGgHAgs2

どう答えようか迷うところなのだが、私はその勢いで全てを話してしまった。
祖父がこの話をこの世界の歴史と言っていた事、私が見る妙な夢の事、フレディと魔王の子孫と名乗る人物が、
歴史の登場人物に酷似している事。
フレディは驚いた。そしてフレディは私がもっと驚く事を言った。
フ「本当の父親を見てから、俺も同じような夢を見てます。」
俺は驚いて氷結を撒き散らした。
フ「俺の見た夢は、目の前に俺にそっくりな人物、魔王の子孫にそっくりな人物、そして兄さんにそっくりな人物がいるんです。そして、俺と魔王の子孫モドキが兄さんモドキに「お前、俺達の事忘れたのか?」と聞いて終了です。殺されはしませんでしたね。」
私は口を開けっぱなしだった。

296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/09/08(火) 18:54:00.06 ID:qGgHAgs2

そして遂に魔王の子孫と会う日が来た。
魔「こんちわー。」私&フ「こんちわー。」
魔「隣にいる人がフレディの兄貴?」私「まあそんな感じかな。」
魔「お兄さんも俺の面白い話聞きたくて来たんですか?」
私「お、おう」
魔「これは最近独立したNEPという人口の少ない国の掲示板で少し人が集まったスレの話です。」
魔「『コンビニいってくる』から『大根という存在が消滅した』を繋げるっていうスレだったんです。」
魔「糞つまんねぇスレではあったんですが、その掲示板では割と伸びた方でした。」

297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/09/08(火) 19:17:22.86 ID:qGgHAgs2

魔「そのスレが日本のオカルト好きの一部で話題になりました。」
魔「理由は、そのスレが建てられる5年前にオカルト好きの中で話題だった『大根の使い』が語る事とスレ内容が完全に一致した事です。」
魔「『大根の使い』というのは、大根が消滅し復活するという物語をこの世界の歴史と語る人物らの事です。」
私「祖父だけかと思っていた・・・。」
魔「お兄さんのおじいさんも使いだったんすね。実は俺も何ですよ。」
私&フ「!?」
魔「では続きいきます。大根の使いに関わった者は、皆同じ夢を見ると言うのです。」
魔「どんな夢かと言うと、フレディと名乗るフレディ君クリソツな人物と、魔王の子孫と名乗る俺クリソツな人物が、俺と名乗るお兄さんクリソツな人物に『お前、俺達の事忘れたのか?」と聞く、という物です。」
魔「夢の結末は人によって違うそうです。」
魔「そして最近、使いの一人が不思議な事を書き込みました。」
魔「『○月×日11時22分、大根の存在が消滅する。過去に作られた人造人間オダイコン・フレディが降り注ぎ、人類は滅亡するだろう。大根の消滅も人類の滅亡もこれが最後となるだろう。大根ソードが無いなら。』」
魔「つまり今です。」
私&フ「えっ」

298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/09/08(火) 19:19:38.50 ID:qGgHAgs2

グゴゴゴゴゴ・・・
通りすがりの男A「デカイ大根みてぇのが落ちてくるぞ!」
通りすがりの男B「うわああああ!人間みてぇのもいる!」

299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/09/08(火) 19:25:57.93 ID:qGgHAgs2

フ「大根ソードって・・・まさかこれですか?」
フレディが地面に刺さった大根を抜き取る。
私「大根なのにやたら鋭利だ。これなら戦えるか・・・?子孫君!行けると思うかい!?」
魔「さあ?知りませんよ。これから先は、誰かが造るんです。俺が知ってる訳ないでしょ?」









暇だったら誰かこれから先を造ってもいいのよ♡
>>1より


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