魔法使い♂(30)「ようやくトレボー王の試練場に挑む訳だが」 #11

11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/17(金) 20:58:16.27 ID:r0IShPtD

― 酒場

魔法使い「いつもすまないな、司教」

司教「いいってことよ。訓練場の落第仲間じゃないか。それに、おかげで今日も飯が食える」

魔法使い「はは。それじゃあ、またな」



くノ一「あんたにも友達居たのね」グビ

魔法使い「酷いこと言うな。俺にだって友人くらい居るぞ」

魔法使い「あいつのおかげで鑑定代が安くついてるんだ。悪く言うなよ」

くノ一「わかってるわよ。で、それ何だったの?」

魔法使い「確かに『ブルーリボン』だった。迷宮地下4階のプライベートエレベーターが使えるようになる」

女僧侶「!?」

女騎士「これでワードナに、また一歩近付いたな」

くノ一「あんた、まだ仕官する気なの?」

女騎士「するかどうかは分からんが、仕官を諦めたことなど無いぞ?」

くノ一「あっそ。ま、あたしは稼げるならいいけどね。それで、これからどうするのよ、魔法使い」グビ

魔法使い「それなんだが―」

女僧侶「あ、あの!わ私も連れて行ってください!」

魔法使い「それは構わないが、仲間を待っていなくてもいいのか?」

女僧侶「最深部に行くはずなので…そこまで行けば会えると思うんです」

女侍「まだ、名誉を求める者も居るのだな」モグモグ

魔法使い「乗りかかった船だ。明日の朝まで戻らないなら、一緒に行こうか。入違いにならないよう、酒場の主人に言伝を頼もう」

女僧侶「あ、ありがとうございます!」

魔法使い「ただ、俺たちも深部は未経験だ。危ないと思ったら、すぐ戻るからな」

女僧侶「はい!」

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