安価でSS書く ID:tERk7Fs1

31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/17(金) 00:03:24.76 ID:tERk7Fs1

こうして清太郎は数々の政策を打ち出した
そのどれもが成功を収め、清太郎は貴族や民衆の支持を得た

『清太郎 is メシア』

街のど真ん中にデカデカと建てられた看板
清太郎は、国の救世主となった


ポカたん「なぁテスカー。なんか凄いことなってんだけと」

テスカたん「これは……」

トリたん「予想もつかない展開ですねぇ。どないしましょうかね」

テスカたん「……まぁ放っておけばいい。儀式は必ず行わねばならない」

ーーーーーーーーーー

儀式まで残り二日
街では壮大なデモ繰り広げられていた


民衆「『ウィクロスの儀式』反対!清太郎を殺させるな!!」

民衆「清太郎はこの国の英雄だ!」

部下「王様……。どうすれば……」

王様「うむ……。むずかしい決断だが、『ウィクロスの儀式』に背くなんてことは出来ん。我々がこの世界で生きて行くためには、生け贄が必要なんじゃ」

部下「王様……」


デモは、一晩経っても止むことはなかった


幸か不幸かその翌日

清太郎「……」

清太郎は急死する

王様「なぜじゃ……。なぜもっとはやく気付けなかったんじゃ……」

死因は過労死
おちんぽブーメラン以降、清太郎は一睡もせず国政に身を費やした


部下「王様……。これは私の考えすぎだとおもいますが……」

王様「……申してみよ」

部下「清太郎は、神へと反抗したかったのではないのでしょうか」

王様「……どういう意味じゃ」

部下「おちんぽブーメラン直後、清太郎はすべてを悟ったと言いました」

部下「私は彼の側にいて思いました。彼は神の下僕として生きる我々を、解放したかったのではと」

部下「彼の死。これにより、『ウィクロスの儀式』は事実上実行が不可能になりました」

王様「……うむ」

部下「彼はこの世界で初めて、神へと反抗したのです。自らの死を以て。『ウィクロスの儀式』が行われないことは、神々にとってどの程度の損失になるのかはわかりません」

部下「ですが、神に対する民衆の姿勢は確実に変わってきています。我々も便乗するべきだとは思いませんか?」

王様「……」

王様「……そうか。今からするワシの選択は、これからの世界の歩みを別の方向に導くかもしれない」

王様「仮にワシがYESと言おう。神々への勝算はどの程度のものなのだ?」

部下「……」

王様「まぁわかっておるがな」

部下「……」

部下「……王様。都合良く、民衆は城下に集まっております」

王様「ああ。全てを伝えよう」

王様「清太郎の死。これから人類は、神へと宣戦布告する」

34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/17(金) 00:25:34.82 ID:tERk7Fs1

テスカ「なんて愚かな……!」

トリ「ですねぇ。どないしましょうかね」

ポカ「人類なんて、私らの余興なのに生意気」

テスカ「知恵の実……か。明日私は地上へと降り、人類に最終決断を迫る」

ポカ「まじかー。がんばー」

トリ「帰りに蒲焼きさん太郎箱買いお願いしますねぇ」

ーーーーーーーーーー

『ウィクロスの儀式』当日

王様「……」

部下「……」

民衆「……」

テスカ「……王よ」

王様「!?」

テスカ「私の質問にだけ答えろ。私が使命した生け贄の姿が見当たらないようだが、どこにいる」

王様「……」

テスカ「答えろ」

王様「……死にました」

テスカ「ふんっ知っておるわ。その後、お前ら人類はよからぬことを考えているらしいな」

王様「……」

テスカ「最後に聞こう。人類を代表して、この国の王であるお前に」

テスカ「我々に歯向かう、その選択を誤りだと認めるか否か……」

王様「……」

王様「我々人類は、いやこの星に住まうすべての生物は、あなたがた神により創られ管理されてきた」

テスカ「……」

王様「知恵の実を食べた者の末裔として選択します。我々人類は、神の管理を逃れるため、戦う」

テスカ「そうか……」

テスカ「これからのことを考えると少し面倒だが、仕方ない」

王様「……」

テスカ「おい、そこのお前」

部下「……!な、なんだ……」

テスカ「お前は私と共に来い。それ以外は今このときを以て」

━━滅ぶが良い

部下「うわっ……!!」


俺が見た光景
全てが白く染まり、一瞬にしてこの世界は跡形もなく消え去った

36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/04/17(金) 00:51:51.45 ID:tERk7Fs1

テスカ「私としても、1から造り治すのは手間がかかりすぎる」

部下「……」ボー

テスカ「なにもない真っ暗な宇宙。この場所にお前を置き、我は去る」

テスカ「神に逆らった罰として、お前には死を与えない」

部下「……」

テスカ「生物として繁栄するか、永久の時を孤独に生きるか、全てはお前が決めろ」

ーーーーーーーーーー

部下は長い間その身を動かさなかった

何を思い付いたのか、いきなり体の垢や皮をかき集め、丸く固めた

何億年かその作業を続けると、ひとつの星ができた

地上に立つと、今度は穴を掘り進めた

また何億年か掘った穴に、今度は自分の唾を垂らす

やがてそれは海となった

部下は土と自らのあばら骨で一人の女を造る

自分のちんこは枯れ果てていたが、部下は二つのちんこを持つ

そう、おちんぽブーメランにより授かった清太郎のちんこ

神に逆らった男の遺伝子

部下「神への復讐を……」

産まれた双子はそれぞれ「肝太郎」「清太郎」と名付けられた

おわり


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