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自然利子率=正常利子率という定義、中立利子率という概念はクヌート・ヴィクセルの発案なのか?
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>【ChatGPT】
>結論からいうと 自然利子率(natural rate of interest)=正常利子率(normal rate of interest)という“同一概念”は、まさにクヌート・ヴィクセルが提示した ものです。
>つまり、この2つの語は ヴィクセル由来であり、彼の理論では同義語 です。
>★★★ただし、日本で普及している
>>> 中立利子率 = 自然利子率(正常利子率)+ インフレ率
>という「名目化された定義」はヴィクセルの原典には存在せず、後世のマクロ経済学(特に新古典派・新ケインジアン)で整理されたものです。
>---
>■ 1. ヴィクセルの原典での用語
>ヴィクセル(Knut Wicksell, Interest and Prices, 1898)は次の二語を用いました:
>◆natural rate of interest(自然利子率)
>◆normal rate of interest(正常利子率)
>しかしこれは「別の概念」ではなく、自然利子率(the natural rate)を説明する際に normal という形容を使っただけです。
>>> “the natural or normal rate of interest …”
(自然利子率、すなわち正常利子率)
>と、ヴィクセル自身が「or(=または)」を置いて 同義語として扱っている。
>したがって
>自然利子率=正常利子率(ヴィクセル自身の定義)
>というのは正しい理解です。
>---
>■ 2. では「中立利子率」は?
>ヴィクセルは neutral rate of interest という語を 使っていません。
>彼が語ったのは:
>◆自然利子率(natural/normal rate)… 貯蓄と投資を均衡させる実質利子率
>◆市場利子率(market rate)… 銀行が実際に設定する名目利子率
>そして、
>◆市場利子率 < 自然利子率 → 物価上昇(累積過程)
>◆市場利子率 > 自然利子率 → デフレ(累積過程)
>現代マクロが言う 中立利子率(neutral rate)は、ヴィクセルの natural rate を引き継いだ“後発概念” です。
>---
>★★★3. 日本で混乱が生じた理由
>★★★日本銀行・内閣府・学界では次のような整理が普及している:
>自然利子率 → 実質の均衡利子率(フィッシャー分解の実質側)
>中立利子率 → 名目の均衡利子率(自然利子率+予想インフレ)
>つまり、
>>> 中立利子率(名目)=自然利子率(実質)+インフレ
>という関係は近代マクロのフィッシャー方程式
>(名目利子率=実質利子率+予想インフレ)
>をそのまま均衡利子率に適用したもの。
>これは「ヴィクセルの原文の理論」ではありません。
>---
>■ 4. まとめ
>概念:ヴィクセルの原典 /現代マクロ(日本含む)
>◆◆自然利子率 natural (=normal) rate。:実質・均衡利子率 /実質の均衡利子率
>◆◆正常利子率: natural と同義 /あまり使われない
>◆◆中立利子率 用語として存在しない 名目の均衡利子率。自然利子率+予想インフレ
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>■ 結論
>★★自然利子率=正常利子率 はヴィクセル自身の定義(同義語)。
>★★中立利子率=自然利子率+インフレ はヴィクセルではなく、後世のマクロ学(フィッシャー方程式からの派生)。