またもやNHK大河ドラマの低視聴率が話題となっている。
今年の大河は井上真央主演の『花燃ゆ』だが
初回1月4日の視聴率は大河史上歴代ワースト3位となる16.7%と不穏な幕開けとなった。
しかし、その後も持ち返すどころか、どんどん下降線をたどり、2月15日にはダメな民放ドラマばりの11.5%を記録。
すると、ネットや芸能メディアでは、「人気者といわれてきた井上真央だが、実は数字を持ってない」と
主演の真央を戦犯扱いする声があちらこちらで聞かれるようになった。
実際のところ、何が低迷の理由なのだろうか?
「主演がどうこうとか、脚本や演出の良し悪しではないですね。
実際、昨年の大河ドラマ『軍師 黒田官平衛』は、通年で視聴率10パーセントそこそこと散々な結果でしたが
玄人筋からは、岡田君の演技も、ドラマ自体の評価も非常に高いものがありました。
それなのに数字には結びつかなかった。
つまり、大河ドラマの凋落には、役者や脚本、演出などではなく、もっと根本的な理由があるのだと思います」(放送作家)
たしかに、ここ数年、大河ドラマの視聴率は低迷の一途を辿っている。
当代きってのモテ男・福山雅治を主役に抜擢した『龍馬伝』(2010年)でさえ平均18%強
『江・姫たちの戦国』(2011年・上野樹里主演)が17%強であり、『平清盛』(2012年・松山ケンイチ主演)
『八重の桜』(2013年・綾瀬はるか主演)にいたっては、それぞれ、12%、15%弱だった。
各シリーズの主役は、みな売れっ子の超人気俳優。低迷の理由を彼らに求めるのはさすがに無理があるだろう。
このように、かつては日曜夜の高視聴率枠であったNHK大河ドラマの凋落ぶりに比し
同じくNHKの朝ドラは、なぜか大人気を博している。
国民的ドラマとなった『あまちゃん』を筆頭に、『花子とあん』、『まっさん』と、続々と20%超を誇る番組を送り出している。
いったい、何が違うのか? 前出の放送作家はいう。