【テクノロジー】ソニー、355インチ4K SMDディスプレイを公開。間近で画質と発熱を確認 #3

3名無しさん@Next2ch:2015/02/25(水) 15:05:17.86 ID:GrMnzoo1

視野角は公称で、水平・垂直ともに160度。
これだけ巨大だとそもそもどうやって測定するのかが気になるところですが
実際に会場で可能な限りさまざまな角度から確認したところ、角度による色の変化などは確認できませんでした。
実際にソニーブースでは設置場所の関係から、ある程度近づくと必然的に見上げるような形となりますが、それでも色は鮮明でした。

そして驚いたのは最大輝度の高さで、なんと1000nit(1000cd/m2)。
nit値は昨今ディスプレイでも見るようになってきましたが、身近なところですとiPhone 6の最大輝度が約500nit
ノートPCで明るい製品でも400nitといったところ。
最大輝度を重視しないノートPCのパネルなどでは200nit前後の製品もありますが、いずれにせよ1000nitというのはかなりの明るさです。

今回のソニーブースではαシリーズをはじめとするソニー製カメラを使ったプロ作例を中心に表示していましたが
たとえば海中写真や夕焼けの作例では、輝度の高さを受けて
ディスプレイを見ている来場者の肌にマリンブルーやオレンジの照り返しが見られるほどでした。

さらにスペックが公開されていないところでは、強烈とも呼べるコントラストと色域の広さも印象的でした。
とくに上述した青や赤色のコントラストは本当に強烈で、パッと見ただけで「え? 有機ELディスプレイ?」と思えるほどのレベル。

写真ではその強烈さの一端しか表現できませんが
それでもプロジェクターなどとは一味違った発色であろうことはおわかりいただけるかと思います。

ただし消費電力はLEDベースといえども高輝度・大面積ということで3640Wと、それなりの高さ。
とは言いつつも、面積を考えるとこれだけで抑えられているのは凄いと言うべきかもしれません。
また強烈だったのは、発熱の低さ。パネルに触れてみてもほんのわずか熱があるかな? という程度でしかありません。
LEDベースと考えるとある程度低くても当然ではあるのですが、3.6kWという消費電力を知ったあとでは正直驚くものでした。

さてこのディスプレイ、昨年4月の発表後、2014年札幌国際技術祭への出展や
同年に銀座ソニービルで開催された「ソニーアクアリウム」、Inter BEE 2014(国際放送機器展)のアドビ・インテル共同ブースなど
いくつかの展示会で出展されてはいますが、なかなか見られる機会は少ない展示。

とくに今回は目の前で確認可能なめったにない機会ということで、気がついた来場者は熱心にチェックしていたのが印象的でした。

こうした展示は、普段は製品に隠れがちですが
当然ながら来場者へのアピール度はブースの構造によって左右されることから重要な要素であり、各社工夫を凝らしています。
展示会は製品だけでなく、様々なところをチェックするとこうした意外な発見もある......と再認識させられた展示でした。

画像等
http://o.aolcdn.com/hss/storage/midas/75e9dc9717b2effd95702b0ffc3cf33d/201599443/CP%2BSONY_4K_02.jpg
http://o.aolcdn.com/hss/storage/midas/8b0244d94d3dc47f8d9dde82095745bd/201599447/CP%2BSONY_4K_08.jpg
http://o.aolcdn.com/hss/storage/midas/f4303f7140d1373d794958f22dfe5bb3/201599458/CP%2BSONY_4K_04.jpg
http://o.aolcdn.com/hss/storage/midas/a53f73038de85ddc50ad9c275c2886b1/201599461/CP%2BSONY_4K_03.jpg

参考
実は驚嘆すべき新技術—— ソニー『Crystal LED』の秘密と真価【西田宗千佳氏寄稿】
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/072/72882/


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