晩秋の珍現象「雪台風」なぜ? (10/17 読売北海道版)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20131017-OYT8T00006.htm
台風26号は、道内各地の山間部や、帯広市や釧路市など道東の平野部に雪をもたらした。
台風が接近している時に雪が降るという珍しい現象は、晩秋にやってきた「勢力の強い台風」と、
冬に向けて勢力を増している「大陸側の高気圧」「上空の寒気」という要素がそろったことによって起きた。
(中略)
気象庁の統計によると、北海道には年間平均1・8個の台風が接近・上陸するが、
最も多い時期は8、9月で、10月に接近・上陸する台風は10年に1個程度しかない。
今回は、過去10年で最も勢力が強いとされる台風が、まれなタイミングで接近したことで、
「台風」と「降雪」が同時に起きた。8月頃の台風だと、日本海側を通過することが多いため、
南からの暖かい空気が入り込み、道内でも気温が上昇しやすいという。
札幌管区気象台は「この時期は台風自体が少ないこともあり、
今回のようなメカニズムで雪が降るのは珍しい」と話している。