衛星放送のスカパーJSATが、来年6月に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)
ブラジル大会の中継を断念したことが10日分かった。
放送権交渉の相手である電通との協議が、金銭面などで折り合いがつかなかったためという。
W杯の放送権は2002年開催の日韓大会以降、NHKと民放で作るジャパン・コンソーシアム
(JC)が電通から購入し、放送してきた。スカパーも同大会から中継に参入。
質の高い実況と解説がファンの話題を呼び、「W杯のスカパー」を印象付けていた。
今回の事態で、同社は看板番組の一つを失う形となる。
W杯の放送権料は五輪同様高騰し、前回南アフリカ大会では民放全体の収支が赤字に転落。
JCにとっては価格抑制が急務で、放送権料の一部をスカパーが負担することは、
特に民放にとって大きなメリットだった。ある民放幹部は「スカパーが放送しないことで増える
権利料を誰が負担するのか。民放は限界だ」と頭を抱えている。
ブラジルW杯、スカパー中継断念…放送権料高騰 (10月11 07:49 読売)
http://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/foreign/news/20131011-OYT1T00040.htm