(はああッ!)
私の脚の間に、今まで感じたことのないくすぐったさが走り抜けました。
そのくすぐったさの中で私はたしかに『アイドルバトル』の男の子たちが全裸になって、私のそばに立っているのが見えたのです。
男の人たちが話すのが聞こえました。
「へぇ、この子、タバコの煙で感じてるみたいだよ」
「敏感なんだな。もうちょっと近づいて吹いてやろうかな」
もう1人の男も、私の脚の間にタバコの煙を吹きこみました。
(あッ、ああッ!あー……)
『アイドルバトル』の男の子たちが、さっきよりいっそうハッキリと私の目の前に現れて、私の身体におチンポを押し付けようとして来るのです。
男の1人が言いました。
「やっぱりすごく感じてるんだよ。ワレメの周りがピクッピクッってしてるよ」
お兄さんが言いました。
「おい、手は出すなよ。この子はバージンのままでお返ししなくっちゃ、だからな」
そう言うとお兄さんは、私の口もとに何かを近づけて来ました。
それは火をつけたばかりの新しいタバコでした。私はその煙のニオイに、『アイドルバトル』の男の子の姿がリアルに描き出されるのを感じて、思わず咥えてしまいました。
初めて口に咥えたタバコ。吸いこみはしないけど、顔をなでていく煙のニオイは私がこれまで知らなかった「いやらしいオトナの世界」を感じさせて来ました。それはそのまま私の脚の間のくすぐったさを高めていったのです。
男の人の1人が言いました。
「おい、この子ワレメが濡れて来たぜ」
「これはダメだ。制服のスカートが汚れてしまうぜ」
もう1人がそう言うと、その男の人はスカートの中に顔をつっこんで来ました。
(んッ、んんッ、んん──ッ!)
見えないけど私にはわかりました。男の人は私のオシッコの出る所を舐めはじめたのです。
(そんな所舐めちゃイヤ!)と叫びたかったけど、タバコが口の中に入ってるので声が出ません。
(く、くすぐったい……こんな気持ちいいの……初めて……)
男の人が言いました。
「この子、顔に似合わずすげえ感じてるよ。あとからあとから液があふれてくるよ」
「それはダメだな。じゃ、俺が代わろう」
その人がスカートの中に頭をつっこんで、私の脚の間を舐めはじめました。
その人は舐め方が違っていました。
舌を固くして、私の脚の間に舌の先っぽをつっこむように舐めて来るのです。
その舐め方に私は声も出ないほど気持ち良くなり、さっきまで咥えているだけだったタバコをいつの間にか煙を吸いこむようになっていました。
その煙を味わうたびに私は『アイドルバトル』の男の子が裸の私を裸で抱きしめて、おチンポを私の身体に押し当ててくるのをハッキリ描くことが出来たのです。
遠い所で、こんな声が聞こえました。
「おいおい、この子タバコを吸いはじめたよ」
「ははは……タバコ吸いながらクンニされるなんて、いい経験になるぜ」
私には、クンニという言葉が何を意味するのかわかりませんでした。
だけどその言葉にパパやママ、お友達には話せない何かイヤらしい響きがあることを感じていました。
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気がつくと私は1人で、あの場所で眠っていました。
私のそばには私の通学カバンと、スーパーの袋に入った『アイドルバトル』カードのボックスが置かれていました。
箱のふたは開けられていません。
「おかしいなぁ…あのお兄さん、妹さんに持って帰ってあげるんじゃなかったのかな」