幼児語で父親のことを「パパ」と言うが、「パパ」は「ママ」ほど意味のひろがりはない。日本では首都圏で「ママ」と同様によく使用される。関西では「おとうちゃん」が普通である。なおパパの語源はローマ教皇を表すPope(英)と同じでありギリシャ語 παππας(pappas)→ラテン語 papa→Popeとなる。地方の特定の方言圏では「とうちゃん」、近世語では「とと様」等もあるが、「ちちちゃん」や「ととちゃん」はない。
キリスト教においては神は「父」と呼ばれる。ヘブライ語の「アッバ」(「父ちゃん」「パパ」の意)という幼児語が当てられており、畏怖の対象というより親しい存在とされている。