スペイン語で「ナタ」は(液体表面上の)「皮膜」を意味し、「ナタ・デ・ココ」は「ココナッツの上澄み皮膜」を意味する[1]。
ココナッツ果実の内部に蓄えられたココナッツ水と呼ばれる液に、酢酸菌の一種アセトバクター・キシリナム(ナタ菌)を加えて発酵させ、表面から凝固し、一定の厚みになったところでさいの目に切り食用に供する。このゲル状物質は、ほとんど菌を合成するセルロースから成る[2]。寒天と似た外観ながら、独特の歯ごたえがあり、カロリーが低く、食物繊維が豊富であるためダイエット食や特定保健用食品[3]としても利用される[4][5]。