あれは飢饉の年の冬でした
もぐもぐちゃんがうちを訪れましたが、うちには何も食べ物がありませんでした
もぐもぐちゃんはうちの猫をじーっと見ていました
わらしはたまらず「猫は許してつかあさい。食べるならわらしを」と言いました
もぐもぐちゃんは首を横に振り、猫缶を一つ置いていきました
わらしが食われたら猫に餌をやる人がいなくなってしまうから、もぐもぐちゃんはわらしを食べなかったのだと思います
わらしはもぐもぐちゃんの優しさに涙しました
あの時の猫缶の美味しさは、今でも忘れられません
あれは飢饉の年の冬でした
もぐもぐちゃんがうちを訪れましたが、うちには何も食べ物がありませんでした
もぐもぐちゃんはうちの猫をじーっと見ていました
わらしはたまらず「猫は許してつかあさい。食べるならわらしを」と言いました
もぐもぐちゃんは首を横に振り、猫缶を一つ置いていきました
わらしが食われたら猫に餌をやる人がいなくなってしまうから、もぐもぐちゃんはわらしを食べなかったのだと思います
わらしはもぐもぐちゃんの優しさに涙しました
あの時の猫缶の美味しさは、今でも忘れられません