万有引力は重さ(質量)のある2つのものの間に働く引っ張りあう力で、質量さえあればどんなものにでも働きます。
(人と人との間などにも万有引力は働いてはいますが、質量が小さい(軽い)ので気づきません。
惑星などの天体ほどの重さになって初めて意識できる力です。)
もちろん、人は地球の万有引力に引っぱられて地球に立っていられますが、地球は勢いよくぐるぐると回っているので同時に遠心力も働いています。
この遠心力によって人間は宇宙に投げ出されてしまうと思うかもしれませんが、遠心力(外に投げ出す力)と万有引力(地球と人とが引っぱりあう力)を比べると万有引力の方が強いので、
人は宇宙に投げ出されずに地球に立っていることができます。
ここまでの説明で気づいたかもしれませんが、万有引力はもともとの力の強さを遠心力に弱められてしまっていますよね?
この弱まった力のことを重力と呼びます。
ちなみに、遠心力は回転の半径が大きくなるほど強くなるので、赤道などでは遠心力は大変大きいですが、北極点や南極点では(ほぼ)ゼロです。
つまり、赤道上では万有引力は、大きい遠心力に弱められて重力が小さくなりますが、北極点や南極点では万有引力は(遠心力がほぼゼロなので、)あまり弱められず、
赤道よりも重力が大きくなっています。