801サロン@チラシの裏避難所 1228枚目 #129

129名無しさん@Next2ch:2017/01/24(火) 03:14:49.09 ID:???

こあい


人類初の「頭部切断・他人の身体に移植」手術は成功するか

「人類初の頭部移植手術が2017年末に行われる」──2015年5月、センセーショナルな記事が報じられた。
本誌2015年9月号で紹介した人類初の頭部移植手術「HEAVEN」プロジェクト。研究をリードするイタリア人神経外科医、
セルジオ・カナベーロ博士の手によって、いよいよ実行段階に近づいているのだ。

◆移植手術希望者は50人
対象となる患者は、遺伝性の難病・脊髄性筋萎縮症を患うロシア人男性、ワレリー・スピリドノフ氏(32)。
筋萎縮が進行して自らの骨格を筋力で支えられなくなり、放っておけば長くは生きられない。
しかし、その体から頭部を切り離し、脳死状態のドナーの健康な体に接合すれば、助かる可能性がある。

医学界には技術的な面から「あと100年かかる」と疑問視する声が根強くあり、倫理的な問題も指摘されている。
しかしこのプロジェクトに出資するスポンサーは少なからずあり、手術を希望する申請者も富裕層を中心に約50人。
カナベーロ博士に大きな期待が寄せられている。
成功のためにクリアすべき課題も多い。たとえ医学的に移植が成功しても、人間が心理的に
これに耐えられるかどうかが問題だ。1988年にフランスで行われた手の移植手術でさえ、
患者は違和感を拭うことができず、後に切除を希望した。他人の胴体を丸ごと移植するとなれば、
馴染むのは容易ではないだろう。
そのためこのプロジェクトは、手術の半年前から患者の心理カウンセリングを行う。
そこでは米シカゴ・インヴェンタム生物工学テクノロジー社の最新のVR(バーチャルリアリティ)技術を使用する。
新しい体を実感させる仮想実験によって、移植された胴体にうまく馴染んで動けるようトレーニングを行うのだ。

手術では、まず患者とドナーの体を摂氏10度の低体温の仮死状態に。脊髄へのダメージをできるかぎり軽減するために、
頭部の切除には“極めて鋭利なメス”を使用。このメスを開発したのはイリノイ大学のファリッド・エミラウチ教授。
カナベーロ博士は昨年11月にグラスゴーで行われた講演会で、その「おそらく世界でもっとも鋭く薄い刃」の開発は
「初の頭部移植を可能にする画期的な出来事だ」と語った。
だが、たとえ脊髄へのダメージを避けることができたとしても、それ以上に難しいのが、
脊髄と脳の中枢神経から伸びる神経繊維との結合だ。これがうまくいかなければ、手足を動かすことはできない。

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