さらば、わが愛 覇王別姫
超大作ホモメロドラマ
主人公の小豆子はある日母親に連れていかれ京劇の訓練生になる
というか体よく捨てられる
子供たちの中でガキ大将的存在の石頭は何かと小豆子をかばってくれる
ちょっとした恋人同士のような二人
女形の才能があると厳しい訓練を受ける小豆子はどうしても自分が男だという気持ちを捨てられないが
激しい虐待の末に自分のセクシャリティを捨て女形として開花する
やがて小豆子は蝶衣、石頭は小楼と名を変え京劇の名コンビとなる
しかし大人になった小楼は普通に女に恋をし蝶衣を見なくなった
しかも小楼は挑発的な性格であり権力者におもねらない
蝶衣はその尻拭いの為に日本軍の前にで踊って唾を吐きかけられ
パトロンと寝て軽蔑されと散々な振り回されっぷり
やがて女と結婚されるわ文化革命に命懸けで演じてきた京劇は破壊されるわで
もうどうにでもなぁれとアヘンに溺れる蝶衣
しかしそんな中毒患者と化した蝶衣を最も献身的に看病してくれたのは小楼の妻であった
やがて激化した文化革命の中で弾劾裁判を受ける一座
そのとき小楼はタブーであった蝶衣がパトロンと寝て援助を受けたことを口に出してしまう
もしかしたら一抹の嫉妬も混じっていたかもしれないが
いったい誰の為に…と絶望した蝶衣もまた
小楼の妻が元は高級娼婦だったと声高に言い返す
それは本当かと人民軍に責められた小楼は命惜しさにあんな女愛していない！と叫んでしまう
その翌日小楼の妻は自ら命を絶った
嵐のような文化革命も終わり何年もあとに再会しまた覇王別姫を踊ることになった二人
王の前で敵軍の辱しめにあう前にと自害する虞美人を演じる蝶衣
だがリハーサル中小楼の腰元にさした真剣を蝶衣は抜く
その剣で蝶衣が本当に虞美人のように自害したかどうかは見る者の判断に委ねられている