>>38
つづき。
パ「ま、お前、いまのうちにいろいろ出て、俳優として顔を売ってもらって」
ブ「お前も昔ドラマの主役やってるじゃん」
パ「肉まんのやつね。あのあとなんのオファーも来ないし」
ブ「お前にもまた来るよ」
パ「おではいいよー。おでは、お前が俳優で売れたら、お前を主役に映画撮るから」
ブ「監督やるの?」
パ「そう。おでが一番お前を上手く活かして撮れるからさー」
ブ「じゃ、早く脚本書いてよ」
パ「いや、脚本はふたりで話しあって書くから。監督おで。脚本おでとお前。主演お前。おでたちコンビの作品だから、映画は」
ブ「お前も出ろよ」
パ「そーだなー、例えばお前は昔、しがない芸人でさ、今は売れっ子俳優なの。おではお前の元相方役で、画面のはじっこにちらっと映るとかな」
ブ「なんだその設定」
パ「ま、その前に、映画にたくさん客呼べるくらいの俳優になってもらわないとな、お前に」
と、ブの頭を撫でるパ。
パ「お前はおでが見つけた原石だからな。ま、お前が俳優で忙しいときは、おでがお笑い部門の方はやっとくから、な」
ふたりで映画を作る約束は、あれからまだ果たせていない。
おわり。