仕事が早く終わったブ。
外はまだ明るいけどマンションに帰ってきた。
エレベーターの中で自分のスマホからパの様子をチェックすると、
パは料理とか終わって
やることなくなってお昼寝してる。
いきなり静かに帰宅して、寝てるパを驚かせちゃおうと思いながらブは
見ていたスマホをカバンにしまい
マンションの廊下を歩いて自分の部屋のドアを開けようとカギを取り出した。
「うわっ!」
いきなりドアが勝手に目の前で開いて驚くブ。
エプロンつけたパがおかえりー、とドアを開けた。
「お前寝てたんじゃないの?」
「えー?寝てないよ?えへへ」
「だって俺、カメラで…」
「カメラ?」
「いやなんでもない」
ブが近づいてくるのを野生の本能で察したパはガバッと起きてブの帰宅を玄関で出迎えた。
カメラや盗聴器なしでなんとなくブの動向を察知しちゃってるパ。
「お前いなくてつまんなかったー。ね、カメラといえば、ねー、お前が仕事してる合間にたまにおでにお前の写メ送って?LINEして?ねーねー」
「…うるせーな。そんなことしないよ」
と答えつつ自分は内緒でパの様子を観察しちゃってるブ。