>>6の続きっていうか付け足し。
ブの家で料理してあげてるパ。
ブが覗き込む。
「その包丁、買ったばっかだから切れすぎるでしょ。大丈夫?」
「へーきへーき。おで包丁慣れてるし。心配しすぎ」
「いーだろ。心配したって。俺のものなんだから」
「そりゃ、お前んちの包丁だけど」
「……包丁じゃなくて、お前が」
パ、包丁で野菜を刻む手を止める。
「……おで、今もまだ、お前のもの、なの? お前のものでいいの?」
「…そりゃ、お前が嫌じゃなきゃ」
「嫌だなんて」
「……俺の方が捨てられたかと思った。お前、急に遠くにいっちゃったから」
「ごめん。でもおでもお前に捨てられたって当然だと」
「まー、お前は自業自得だけど…でも別に、捨てるなんて俺、一度も言ってないし」
「……」
「俺も、お前のものだし」
ブ、パを抱きしめようとするが、
「……お前さ、とりあえず、その包丁、しまって?」
終